疾病の理解・前立腺肥大症と尿路感染症

疾病の理解・前立腺肥大症と尿路感染症

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疾病の理解・前立腺肥大症

定義

前立腺は男性の生殖器の一つであり、暴行後の出靴から尿道を輪状に取り巻くように位置するクルミ代の臓器で、精液の一部である前立腺益を分泌している

尿道がその中心を通るため前立腺が肥大することで暴行の出口が狭くなり、尿が出にくくなったり頻尿になったりする。

肥大すると鶏卵大の大きさになる

診断と検査

① 血液検査・尿検査

② 超音波診断

③ 直腸診

④ 残尿測定検査、尿流量測定検査

⑤ エックス線検査(尿道造影、尿道膀胱造影)

疾病と症状

前立腺肥大症は、男性の排尿困難をきたす原因疾患の中で最も頻度の高い疾患であり、多くは加齢とともに前立腺が大きくなる状態で、尿道の狭窄・閉塞や膀胱の刺激症状を呈する

症状には頻尿、排尿困難、残尿感を認める

排尿困難が重症化すると尿失禁、膀胱憩室症、水腎症、腎不全を生じる

治療

良性疾患であるため、初めはなるべく侵襲の少ない治療法から開始する

① 薬物療法:α1ブロッカー、抗アンドロゲン剤、植物製剤、漢方薬など

② 手術療法:経尿道的前立腺切除術、尿道ステント留置術、前立腺被膜下摘除術

ケア上のポイント

・ 高齢者は自覚症状に乏しく、排尿障害が加齢によるものであれば、やがて尿道や排尿痛などの感覚が鈍くなり、次第に慢性膀胱炎や膀胱結石、膀胱経腟症を引き起こし病態を悪化させる

・ 治療を受けていない排尿障害は、泌尿器科専門医に診断を受けるべきである。前立腺肥大症は治療で功を奏すれば、QOLの向上が認めるため早期診断と治療が大切である

・ 前立腺肥大症では向精神薬や風邪薬などの薬剤により一時的に尿閉になることがあるので、薬剤投与の際は注意が必要である

・ 排尿障害が認められた場合、排尿日誌や排尿障害を記録し、異常が続く例では早期に医師に相談すべきである

 

疾病の理解・尿路感染症

定義

腎臓で作られた尿は尿管を通って膀胱にたまった後、排尿したくなった時尿道を通って尿道口から出る。この腎臓から尿道までの流れを尿路と呼ぶ

尿路のいずれかに微生物が感染することを尿路感染という。上部尿路感染症の場合は膀胱から腎臓へ細菌が逆流したり、血液から感染したりすることで発症する

下部尿路感染症は尿道口から細菌が侵入することがほとんどである

診断

① 検尿、採血

② 超音波診断、腹部CTスキャン

疾病と症状

① 上部尿路感染症

・ 急性腎盂腎炎:高熱、背部痛、腹痛、血尿を認める

・ 慢性腎盂腎炎:微熱、全身倦怠感、軽度の背部痛を認める

・ 高齢者は膀胱尿管逆流症をしばしば認め、腎盂腎炎を慢性的に起こすことがある

② 下部尿路感染症

・ 急性膀胱炎:頻尿、排尿痛、血尿、そのほか残尿感、尿意切迫感などもある

・ 慢性膀胱炎:頻尿、排尿痛、血尿、混濁尿、強い尿臭、カテーテル留置中は紫色の尿がみられることもある

治療

・ 抗菌薬投与:腎盂腎炎では1週間程度の注射抗菌薬、膀胱炎でも約5日間程度の内服抗菌薬投与が必要

・ 水分摂取・点滴:充分な水分の投与が必要

・ 導尿・短期カテーテル留置:定期的な導尿か10日間程度の尿道カテーテルの留置

・ 長期尿道カテーテル留置の適応:

イ 尿路の閉塞があるとき

ロ 神経因性排尿障害があるとき

ハ 泌尿器・生殖器疾患の術後に治癒を促進するとき

二 重症者の尿量を正確に把握したい場合

・ その他:尿路結石や神経因性排尿障害、膀胱尿管逆流症があればその治療を行う

予防

① 日中は水分を多めにとってもらう

② トイレは我慢させない

③ 安易なおむつ着用はさせない

④ 不必要なカテーテル留置はしない

⑤ 定期的な導尿

⑥ 便秘予防




ケア上のポイント

・ 高齢者の膀胱炎は引水不足または脳卒中後の排尿障害が原因で残尿の発生によるものが多い

寝たきり高齢者はおむつ管理が多くその場合の陰部洗浄が不十分だと微生物が尿道から逆流しやすく、さらに排尿障害があると膀胱炎を発生する

飲水を促し体位変換や車いす離床を行うことも予防に大事である

・ 尿道カテーテルや膀胱瘻カテーテルの管理では、畜尿バッグを必ず膀胱の位置よりも低い位置にすることが大切である

・ カテーテルの固定はきちんと行う。カテーテルが不安定だとその動きと摩擦で尿道や棒鋼粘膜を損傷し感染のリスクが高まるので固定が大事である

・ 畜尿バッグの色が紫色になるときは無理に治療の必要はなく、慢性便秘の時に認めることが多いので便秘対策やカテーテル自体を抜去できないか検討する

 

 

参考資料:高齢者のケアガイドブック

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