夫の闘病・うつ病の特徴

夫の闘病・うつ病の特徴

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うつ病患者の特徴

患者の自覚症状

強い疲労感がある。興味が持てない。不安になる。自責感が強い。集中できない。判断できない。人込みを避けたい。性欲が無い。

患者が心の中で思っている事:すべて億劫だ。うっとおしい。死にたくなる。イライラする。私が悪いんだ。

よく現れる身体症状:眩暈。頭痛。動悸。胃部不快感。腰痛。便秘。睡眠障害(不眠、浅眠、仮眠)食欲味覚の低下。過食。口渇。肩こり。食道違和感。嚥下困難。手足のしびれ感。

 

病的なうつ状態

周囲の状況に興味が持てなくなったり悲哀感が強く長く持続し、苦痛を伴い、日常生活に支障を及ぼし、セルフケア能力も低下する状態である。

障害有病率は14%と高く、男性では7,3% 女性では18,5%と女性の方がかなり高い。また若い人ほどうつ病の有病率が増加傾向にある。

 

うつ病の原因

抱えた課題への対応・処理が効果的に進まない、あるいはいくつかの環境要因からストレスが強くなり、心身が疲弊してうつ状態になる。

まじめで責任感が強く、周囲に気配りのできる努力家が多い。対人関係、役割や環境の変化、身体的な問題などいくつかの要因がある。(配置換え、引っ越し、昇進、退職、子育て終了、がん告知を受けたなど)

 

治療

薬物療法 薬物療法の主体は抗うつ薬である。抗うつ薬は脳の神経伝達物質に作用し速やかに神経伝達を促す作用がある。

躁うつ病の場合:感情調整作用のある抗痙攣薬(カルパマゼピン、バルプロ酸、クロナゼバム)と炭酸リチウムを用いる。

妄想や焦燥感がある場合:必要時、抗精神病薬を併用。不穏時薬として睡眠薬や精神安定剤(ベンゾジアゼピン系)を併用する。

抗うつ薬の効果を補強させたい場合:甲状腺ホルモン製剤、β―ブロッカー、炭酸リチウムを併用する。

 

主な抗うつ薬

三還系抗うつ薬

塩酸イミプラミン(トフラニール)、塩酸クロミプラミン(アナフラニール)塩酸アミトリプチニン(トリプタノール)

副作用など特徴:古典的抗うつ薬、効果が比較的ゆっくり現れる、抗コリン作用(口渇、新鮮、尿閉、便秘、頭痛)

注意:過剰投与は危険

四還系抗うつ薬

塩酸マプロチリン(ルジオミール)、塩酸ミアンセリン(テトラミド)

副作用など特徴:古典的抗うつ薬、効果が比較的ゆっくり現れる、抗コリン作用(口渇、新鮮、尿閉、便秘、頭痛)

注意:過剰投与は危険

 

SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)

マイレン酸フルボキサミン(デプロメール、ルボックス)、塩酸パロキセチン(パキシル)

副作用など特徴:効果が早く副作用はあるが少ない、吐き気、眠気、眩暈、口渇

注意:減量時に焦燥感、不眠、躁転

 

SNRI(セロトニン、ノルアドレナリン再取り込み阻害薬)

塩酸ミルナシプラン(トレドミン)

副作用など特徴:効果が早く副作用はあるが少ない、吐き気、眠気、眩暈、口渇

注意:減量時に焦燥感、不眠、躁転

 

参考資料:疾患と看護過程

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