うっ血性心不全の看護診断・心拍出量の変調:減少

うっ血性心不全の看護診断・心拍出量の変調:減少

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看護診断:容量負荷の増大、心筋収縮性の減弱、不整脈、後負荷の増大に関連した心拍出量の変調:減少

看護目標

適切な呼吸を維持する

徴候と症状

息切れ、動作時や横臥位の呼吸困難、起坐呼吸、眼窩周囲・仙骨部・末梢の浮腫、急な体重増加、頻脈、不穏状態、チアノーゼ

看護介入

① うっ血性心不全の急性期には、患者が起きている間は4時間ごとに脈拍、呼吸数、血圧を測定する

② 動脈血ガス分析の結果をモニターする

③ 患者の皮膚の色や爪床の色の変化、および毛細血管再充満時間を評価する

④ ベッドの頭側を起こしセミファーラー位にするかまくらを2,3個積み、患者の状態を起こす

⑤ 医師の指示に従って、鼻腔カニューレなどで酸素吸入を行う

⑥ 医師の指示に従って、利尿薬、強心薬、亜硝酸薬、血管拡張薬などを服薬させる

⑦ 投薬治療による副作用の発現の有無をモニターする

⑧ もし咳が頻繁になったり、頻脈が起こったり喀血が急に増加した場合に医師に連絡する

⑨ 患者に大食を避け、適切な量を供給できる高エネルギーの食事を少量づつ頻回に取るよう指導する

⑩ 患者に禁煙の重要性を教えるとともに、たばこの煙にさらされないようにすることも大切であることを指導する

 

 

理論的根拠

① うっ血性心不全の増悪を示唆する初期徴候の一つが心拍数の増加である。血圧の下降は心拍出量の減少を反映し、これは心筋収縮性がさらに低下したためか、あるいは過度の利尿によるものである。

脈圧の低下や抹消での脈の触知不能も、心拍出量の減少を示唆する。脈拍の不整の増加は心房期外収縮や心室期外収縮の増加、うっ血性心不全の増悪の徴候か、あるいは治療の副作用を反映していると考えられる

② 動脈血ガス分析により血液酸素飽和度を把握できる。規則的に動脈血ガスをモニターすることはうっ血性心不全の病態の把握と治療の評価に役立つ

③ 皮膚の色調や毛細血管十万時間は組織潅流や抹消循環を反映する

④ ベッドの頭側を上げることで腹部の臓器が横隔膜を圧迫しないようにし、また横隔膜を自由に動くようにすることによって、気道抵抗を減少させる

⑤ 動脈血酸素レベル(PaO2)を60mmHg以上に保つことの困難な高齢患者には酸素吸入が有効である

⑥ 利尿薬は前負荷と後負荷の両者を減少させえるのに役立つ。強心薬は心筋収縮性を増加させるが、同時に酸素消費量も増加させる。

⑦ 利尿薬は体液量減少や低カリウム血症を起こす。ジギタリスは高齢患者に次のような中毒症状をもたらす。食欲不振、混迷、吐き気、嘔吐、視力障害、重症不整脈、60/分以下の徐脈などである

⑧ 肺水腫では過剰分泌物が肺胞内にたまり、おぼれた状態になり高齢患者にとって危険な状態で、緊急治療が必要になる

⑨ うっ血性心不全では胃や小腸への血液循環を減少させるので、食物はゆっくり消化管を通り、満腹感と膨満感を起こす

⑩ たばこの煙によって線毛は永久に失われ粘液線肥大、慢性炎症性変化を引き起こす

患者目標

・ 心拍出量が改善されるー呼吸状態の改善や正常なバイタルサインが維持されることにより証明される

・ うっ血性心不全に対する様々な治療を受けている際に、副作用などを起こすことがない

 

 

参考資料:看護診断に基づく高齢者看護ケアプラン

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