高尿酸血症(痛風)患者の看護計画

高尿酸血症(痛風)患者の看護計画

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#1急性関節炎によりセルフケア不足状態にある

看護診断 セルフケア不足シンドローム

関連因子:疼痛に関連するもの

診断指標:食事行為、入浴行動、更衣行為、排泄行為などに関するセルフケア不足

看護目標

長期:疼痛がない時は、患者自身がADLに関するセルフケアができない

OーP

・疼痛のある関節部位、疼痛の程度

・発赤、腫脹の大きさ、程度

・関節変形の有無

・運動障害の程度

・ADL困難の程度

・鎮痛薬内服による副作用症状

TーP

・更衣、食事動作など患者が自分でできることは自分でするように援助する

・足趾関節の疼痛があるため立位が困難な場合は、車椅子でトイレへ誘導するか床上排泄の援助を行う

・疼痛が強く入浴が困難な場合は、整容、全身清拭、先発など必要に応じて援助する

・処方された鎮痛薬を確実に投与する

EーP

・疼痛が生じた場合はすぐに看護師に知らせるように指導する

・下痢・胃腸症状が出現した場合は看護師に知らせるように指導する

#2急性関節炎による疼痛がある

看護診断 急性疼痛

関連因子:損傷の原因となるもの

診断指標:合図による疼痛の訴え、苦悶様願望、疼痛の証拠の観察

看護目標

長期:患者の疼痛が軽減する

OーP

・疼痛のある関節部位、疼痛の程度

・発赤・腫脹の大きさ、程度

・関節変形の有無

・痛風欠席の有無、形状

・運動障害の程度

・ADL困難の程度

・鎮痛薬の効果、副作用症状出現の有無

・患者の疼痛に対する対処方法

TーP

・疼痛部位の冷罨法を行う

・背中のマッサージ、体位変換を行う

・指示された鎮痛薬を正確に投与する

EーP

・疼痛の増強した場合は看護師に知らせるように説明する

・痛風発作の疼痛は1週間程度で徐々に消失していくことを説明する

・内服薬に関する作用・副作用について説明し副作用が発現した場合には看護師に知らせるように説明する

 

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#3食事療法、薬物療法を継続するための生活習慣の変更が困難である

看護診断 非効果的自己健康管理

関連因子:行動を起こすきっかけが不十分、知識不足、ソーシャルサポートの不足

診断指標:治療計画を毎日の生活に組み込むことができない、危険因子を減少させる行動をとることができない

看護目標

長期:患者は、疾患や症状を管理するための必要事項について説明できる

OーP

・疼痛の有無

・視覚、聴覚、感覚障害の有無

・言語的能力の程度

・患者の表情や言動

TーP

・患者の疾患や治療、退院後の生活に関する理解状況を把握する

・必要があれば医師の説明を補足する

EーP

・患者家族に退院後の薬物療法、食事療法に関する管理について説明する

・患者家族に痛風発作が起こった場合は、救急外来を受診するように説明する

・これまでの生活習慣を修正し、食事療法、薬物療法を継続するためには、時間がかかることを説明する

 

#4疾患治療に対する知識不足により家族機能が破たんする可能性がある

看護診断 家族機能破綻

関連因子:家族の経済的状態の変化

診断指標:問題解決、意思決定への参加の変化。家族内での衝突の表明の変化

看護目標

長期:患者家族が疾患治療を理解し、安定した生活を送ることができる

OーP

・疾患治療に関する患者家族の言動

TーP

・家族の協力体制を確認する。生活習慣や食習慣の変更が家族全員に影響する可能性もあり、家族が患者とともに適応していくための方法を一緒に考える

・家族の身体的、精神的状態について確認する

EーP

・疾患や治療に関する知識不足があれば補足する

 

 

参考資料:疾患別看護過程

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