脳血管発作の看護診断・疼痛
看護診断:肩ー手症候群に関連した疼痛
看護目標:安楽を促進し、疼痛を減少させる
徴候と症状:肩の疼痛、血管運動神経の不安定からくる手の浮腫、手の冷感、受動的関節可動域運動に伴う手首と指の疼痛、反射交感神経ジストロフイー症候群、組織萎縮、拘縮、骨粗しょう症
看護介入:
①患者の疼痛を評価し、痛みの部位・持続時間・強さを記録する
②手首や指に至る関節可動域運動などを含めた、積極的な理学療法プログラムを開始する
③健側の手を使って患側の運動をするよう患者に指導する
④もし肩の痛みがひどかったり、腕の麻痺が残っていればさらに受動的な運動を開始する
⑤指示により鎮痛薬を与える。特に受動的関節可動域運動を行う前に投与する
⑥指示により経口ステロイド薬を投与する
理論的根拠:
①そのような評価は看護師が痛みの程度と痛みに関連した諸症状を確認するのに役立つ
②運動は浮腫を減らし拘縮を防ぐ
③この技術により患者が自分自身で運動をすることができる
④この状況での看護師の目指すところは、関節可動域を完全に回復させるために無理やり治療に取り組むというよりも、患者が入浴でき衣類を着脱できる能力を維持するのを助けることにある。受動的関節可動域運動は患者が日常生活動作を行うのを助ける
⑤痛みを減らすことは患者がより効果的に運動することを助ける
⑥ステロイドは組織の浮腫を減らすのに役立つ
患者目標:
・肩の痛みを起こすことがない
・手や腕に浮腫を起こすことがない
参考資料:看護診断に基づく高齢者看護ケアアプラン