糖尿病患者の看護計画

糖尿病患者の看護計画

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#1誤った解釈から糖尿病を軽視している

看護診断 非効果的自己健康管理

関連因子:治療計画に対する不信感がある

診断指標:治療計画を毎日の生活に組み込むことが難しいと言葉に表す。治療計画実施の障壁となるもの位を減少させるための行動がとれないと言葉に表す

看護目標

長期:患者家族は、糖尿病コントロールに向けて、治療に積極的に参加する意欲を表現する

短期:1)糖尿病コントロールの妨げになっているものを明確にする

2)食事の改善点を述べる

3)運動の実施方法を述べる

OーP

・糖尿病の状態を知るため狡猾、多飲、多尿、体重減少などの症状の有無と程度を観察する

・糖尿病の程度、合併症の状態を知るため糖尿病コントロール指標、合併症のための検査所見を観察する

・これまでの体重の増減の経緯、20歳時の体重、肥満の程度から発症後の経過と今後の目標体重の情報を得る

・食事摂取量、内容、回数、バランス、身体活動、運動の種類、頻度、飲酒、などを確認する

・糖尿病食を実際に見て食べることから体感した反応を観察する

・指示された運動実施時の身体症状、乾燥を聴取し運動療法に対する反応を観察する

・インスリン注射時の表情、言動を観察しインスリン注射に対する反応を観察する

・患者を広く取り巻く生活環境に着目し、生活背景が及ぼす影響を確認する

TーP

・現時点での糖尿病のうけとっめを確認するため患者が持つ糖尿病の理解と認識を引き出す

・糖尿病全般の新たな情報の獲得を援助するため、糖尿病教室への参加を促し、参加後の感想や疑問に対応する

EーP

・患者の個々のライフスタイルや考え方に合わせて、糖尿病についてわかりやすく説明する

・患者の課題を明確にしたうえで食事療法についてわかりやすく説明する

・家族の積極的な参加の重要性を説明し、調理する家族も含めて食事療法について説明する

・患者の課題を明確にしたうえで、運動療法についてわかりやすく説明する

 

#2食事療法、運動療法についての知識不足から過剰に栄養を摂取している

看護診断 栄養摂取消費バランス異常:必要量以上

関連因子:代謝上必要とする以上の過剰な栄養摂取

診断指標:身長や骨格から割り出した理想体重より20%多い体重。病的な食行動パターン。外部からのきっかけに反応して食べる

看護目標

長期:適切な栄養摂取と消費のバランスを理解し、適正体重を目指した生活習慣獲得への行動変容を説明できる

短期:1)体重を減らすために適正な摂取エネルギー量として指示された食事摂取の意志を表示する

2)不適切な生活習慣が血糖コントロールに影響していたと、自身の言葉で述べる

3)体重を減らすことが血糖コントロールに影響することを述べる

OーP

・同一条件下での体重の経過、食事摂取記録、運動実施記録、血糖、尿糖などの確認

・明らかになる糖尿病の状態を患者がどのようにとらえているか、患者の認識を確認する

TーP

・現時点での疑問、新たに情報が加わることで生じる問題に、いつでも対応する姿勢を示す

・これまでの生活での摂取エネルギー量と消費エネルギー量のアンバランスを引き起こしている問題を、患者とともに検討する

・今後の生活での問題解決に向けての目標設定を患者とともに行う

・栄養士などのスタッフと連携をとりながらチームとして情報を共有し、個々の生活背景と身体状態に応じた具体的な実施方法を検討する

EーP

・患者自身が知りたいという気持ちを引き出し、それを手がかりとして食事療法と運動療法の意義と目的を個々の状況に合わせて説明する

・患者家族の反応を確認しながら食品交換表を用いて食事療法について説明を行う

 

 

 

#3不規則な食生活でのインスリン療法の実施により低血糖を引き起こす可能性を恐れている

看護診断 恐怖

関連因子:機能障害を起こす疾患

診断指標:自信がなくなってきたという訴え。恐ろしいという訴え。警戒心の増大

看護目標

長期:インスリン注射と低血糖の管理に自信を持ち実施できるようになったと述べる

短期:1)インスリン注射への気持ちを表現する

2)低血糖の原因t歩対処方法を述べる

3)インスリン注射を自身で実施できる

OーP

・インスリン注射や低血糖に対する恐怖の程度を観察する

・インスリン注射や低血糖に対する捉え方を確認する

TーP

・患者の訴えに理解と共感を示しインスリン注射に、関連する患者の思いを十分に引き出し受け止める

・ライフスタイルに合わせたインスリン注射の実施方法を患者と話し合い、必要時に医師に調整を依頼する

EーP

・患者の個々のライフスタイルに合わせた低血糖予防と対処方法を説明する

・インスリン注射に理解、受け入れ状況に合わせてインスリン注射を指導する

・インスリンの作用に合わせた食事療法、運動療法の注意点と実施方法を説明する

 

#4糖尿病と診断されたことにより、長期にわたる治療が必要なこと、合併症の発症・進展の可能性に対する不安を抱えている

看護診断 不安

関連因子:健康状態の変化、健康状態に対する脅威

診断指標:不眠、他者を非難する傾向、意識集中が困難

看護目標

長期:糖尿病を持ちながらの生活で、自身の心理的身体的安楽を見つける

短期:糖尿病発症の受け入れがない気持ちを表現する

OーP

・不安のレベルを明らかにするために不安の症状、程度を観察する

・新たに情報を得る中で糖尿病に対する認識を確認する

TーP

・不安を助長させないよう、丁寧にゆっくりと患者のペースに合わせて話し、患者の気持ちを理解できるようしっかりと聞き、安心感と安楽の提供と感情の表出を促す

EーP

・専門用語を用いず、理化しやすい言葉を用いて糖尿病を説明する

 

 

#5糖尿病のコントロール不良により生体防御機能が低下している

看護診断 感染リスク状態

危険因子:不適切な第一次防御機構、第二次防御機構

看護目標

長期:感染予防に対する適切な注意事項、対処方法を説明できる。または実施する

短期:感染予防の必要性を述べる

OーP

・ブドウ糖代謝障害、最小血管障害、動脈硬化症、脱水、栄養障害、神経障害など感染防御機能の低下につながる状態の有無と程度を観察する

・全身の皮膚、口腔を観察する

・合併症に関する検査所見の観察

TーP

・足を必ず観察し白線、カンジダや胼胝、鶏眼などの発見時は医師に相談する

・口腔トラブルにより通常の硬さの食事を摂取できない場合は、食事形態を検討し必要であれば医師に歯科受診を依頼する

・糖尿病コントロール不良などにより倦怠感が強い場合は、全身の清潔を保てるよう介助する

EーP

・糖尿病の易感染状態について日常生活の注意点を含めて説明する

・皮膚の観察方法を説明する

・発熱、下痢、嘔吐、食欲不振により食事ができない場合の対応について、栄養補給方法、インスリン注射を勝手に中止しないこと、受診の目的などわかりやすく説明する

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#6低血糖による意識障害により、転倒、外傷の危険がある

看護診断 身体損傷リスク状態

危険因子:生化学的障害(低血糖)

看護目標

長期:転倒により身体を損傷することなく入院生活を送る

OーP

・低血糖症状の出現状況と程度を観察する

TーP

・安全な環境を整備する

・低血糖症状出現時には血糖を測定し低血糖を確認する。その後経口摂取が可能な場合は糖質補給を促す。経口摂取が不可能な場合は静脈注射での投与を行う

EーP

・患者家族に低血糖の原因を治療方法に合わせて説明する

・低血糖予防の視点から食事療法の遵守、低血糖を回避するための食品の取り方などのライフスタイルを説明する

・低血糖予防の視点からの運動実施時間、量、捕食の取り方について説明する

・低血糖による意識障害時の対策をたてる

 

 

#7自律神経障害に伴う消化管の運動障害があり、食物繊維、水分摂取量が不足し便秘を起こしている

看護診断 便秘

関連因子:消化管運動の減弱、繊維製食品の不十分な摂取、水分の不十分な摂取

診断指標:固い有形便、排便回数、排便量の減少

看護目標

長期:規則的な排便の重要性を説明できる

短期:1)排便の間隔を知る

2)糖尿病と消化管の運動障害について説明できる

OーP

・排便間隔、排便時間、便の性状、残便感の有無を確認する

・食物繊維の摂取状況を確認する

・水分摂取量を観察する

・運動量を観察する

TーP

・食事以外にも意識的に目標とする水分摂取ができるよう適切な水分摂取を促す

・必要に応じて腹部マッサージや温罨法を行う

・2日以上排便がなければ緩下剤の投与を医師と相談し検討する

EーP

・排便コントロール不良な状況にあること、便秘の予防方法を説明しライフスタイルに合わせて対処法を話し合う

 

 

#8減量の失敗体験、治療に適さない環境、家族の協力が得られないなどの状況にある

看護診断 ノンコンプライアンス

関連因子:動悸を与える力、ケア提供者の継続性、ケアへの満足度

診断指標:指示に沿っていないことを示す行動

看護目標

長期:患者自身が積極的に生活環境を整える力を見出し具体的に述べる

短期:1)糖尿病コントロールの必要性を述べる

2)治療を阻む原因を明確にする

OーP

・自覚、他覚症状の有無と程度を観察する

・検査所見を観察する

・糖尿病と治療に対する認識を確認する

・生活背景が及ぼす影響を確認する

TーP

・患者の話を聞く姿勢を示し、患者表出の場を整え患者が抱える問題の表出を促す

・患者と類似した状況にある同病者と、同様の身体状況や治療法などの語らいを促す

・患者自身が達成できそうな目標を立て、徐々に目標を高めていけるように援助する

・患者の周囲の人々の理解と協力を得られるよう、患者が支援を必要と考える人々へ働き掛ける

EーP

・患者の問題行動が引き起こす糖尿病コントロール悪化の可能性を説明する

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#9糖尿病治療の複雑さから今後の自己管理行動の実施に戸惑いを感じている

看護診断 非効果的自己健康管理リスク状態

危険因子:複雑な治療計画、意思決定葛藤、知識不足

看護目標

長期:糖尿病の治療計画必要性について説明できる

短期:1)糖尿病コントロールに必要な自己管理行動の実施の意欲を述べる

2)定期受診の必要性と緊急時の対応を説明できる

OーP

・自覚、他覚症状の有無と程度を観察する

・検査所見を観察する

・不安のレベルを観察する

・退院後の生活を視野に入れたうえで、糖尿病の認識と知識を確認する

TーP

・患者の話を聞く姿勢を示し、患者表出の場を整え患者が抱える問題の表出を促す

・患者の訴えを聞き、患者のライフスタイルに合わせた治療法の検討を依頼する

・患者家族が満足のいく情報を得て理解し納得したうえで治療に参加するように促す

EーP

・退院後の生活についてイメージしやすいように、患者家族に分かりやすく説明し話し合う

・経過観察、合併症の早期発見・早期治療のための定期受診の必要性を説明する

 

参考資料:疾患別看護過程

 

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