糖尿病の看護診断・感覚ー知覚の変調

糖尿病の看護診断・感覚ー知覚の変調

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看護診断:糖尿病性網膜症と白内障に関連した感覚ー知覚の変調

看護目標

視覚障害の発症を予防し、そして患者が視覚障害に適応することを援助する

徴候と症状

細小動脈瘤。視野の曇り、視野の中にある浮遊物と蜘蛛の巣。突然で痛みのない視野の欠損。減少する視力。角膜混濁。インスリン注射を自分で打てない、足のケアができない、血糖値の自己モニタリングができない。

看護介入

① 患者の両目を検査し瞳孔の大きさ、光に対する反応、水晶体の混濁の有無を記録する

② 患者の視力を新聞やスネレン視力表を読む能力を調べることを評価する

③ 毎年、瞳孔の拡張性や眼底検査を含めた視力検査を受ける重要性を患者に指導する

④ 視力障害がどの程度患者の機能、能力に影響しているか評価する。また、拡大鏡などの視力補助具や大きな字の印刷物が役に立っているかどうかを援助する

⑤ 医師の指示に従い、高血圧症のコントロールをするよう指導する

⑥ 患者に自分自身の血糖値をモニターさせて、血糖値をしっかりコントロールする

⑦ 尿糖モニタリングに用いるテステープの茶色と緑色の色調を識別できるか評価する

⑧ 患者と介護者に、レーザー療法や硝子体切除術などのいろいろな糖尿病性網膜症の治療法について指導する

⑨ 白内障は進行性なので眼科医に見せ、評価してもらう

⑩ 視覚障害を代償するため、患者に自己管理の方法、例えば注射器のメモリを読むのに拡大鏡を使用したり、視力障碍や盲目の患者のためにデザインされたモニタリング器具や注射器具を使ったりすることを指導し、最大限の自立を促進する

⑪ 患者を適切な職業リハビリテーションプログラムやその他の援助サービス機関、例えばアメリカ糖尿病協会などに紹介する

 

理論的根拠

① 糖尿病患者では老人性白内障が進展する危険性が高い。老人性白内障は全高齢者の40%以上にみられる。白内障が進展すると瞳孔は散瞳し、対光反射は減弱する。赤色反射は典型的に消失する

② この評価をすることで視力喪失の程度を定量する

③ 目の変化の早期発見、早期治療によって増殖性網膜症は失明を予防することができる。糖尿病性網膜症は一般的に症状なしで発症する。散大した瞳孔を通して網膜の検査をする必要がある

④ この評価をすることで援助サービスが必要かを確認する。視力補助器具は患者の自立性を維持するのに役立つ

⑤ 高血圧症は糖尿病性網膜症や網膜出血を促進する

⑥ 低血糖を正常化することで網膜変化を減らしたり遅らせる

⑦ このようなモニタリングは、患者が緑と茶色の色調を識別できなければ役に立たない。自動血糖モニター装置などの別の方法でモニターする必要がある

⑧ 教育により不安を減らし、知識を増し潜在的な副作用に対する準備を患者にさせ、最善の成果を促進する。レーザー治療は糖尿病性網膜症が増殖性の段階へ進行するのを防ぎ、出血と失明を遅らせ防ぐ。しかし、視力は一般的に改善せず少し悪化する。硝子体切除術は患者が網膜出血を起こして視力を失ったときに行われる

⑨ 糖尿病の高齢患者の白内障の手術は、手術の外傷が網膜症を促進するので議論の余地がある。別の治療法、例えば硝子体レンズ内の糖アルコールの量を減らすアルドース還元酵素の使用などが提案されている

⑩ 視力障害または糖尿病性神経症の患者はインスリンの準備や投与のための助けが必要である

⑪ 地域社会や国のいろいろな公的組織が糖尿病高齢患者への援助サービスを供給している

患者目標

インスリンの注射や血糖値の自己モニタリングなど、視力を要求されるセルフケアの手段を行う能力を実証することができる

 

 

参考資料:看護診断に基づく高齢者看護ケアプラン

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