夫の闘病・病棟を転棟する

夫の闘病・病棟を転棟する

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病棟を転棟する

夫の治療が長引きそうだというので、転棟をする話は聞いていたがこんなに早いとは思わなかった。夫は他の病棟へ変わる理由について、個室が足りないからと説明を受けたらしい。

 

突然「病棟が変わるから来てほしい」と夫から電話が入った。入院してから今月末ごろで3カ月になるので、転棟はそのころと勝手に考えていた。

 

夫の症状が思わしくなく、早めに環境の変化を提供しようと考えたのかもしれない。転棟するから来てほしいと言われて夫に会いに行ったのだが、夫の気分は最悪の様子だった。

 

「入院は長引き、お前たちの願うようにうまく進んでいる。心配はいらない。もう家に戻ることもない」など、暗く希望の持てない言葉ばかりを口にする。そのうち「もう帰って良い」という。

 

 

折角行ったのに、追い返させる格好だ。興奮気味だったので出直すことにしていったん病棟を出た。自宅に戻ってから転棟する時間を病棟に確認して、そのころをめがけて再び夫の所へ行った。

 

病室へ入ると、小さな袋にたくさん荷物が詰めてあった。大きなカバンを持って行って正解だった。「これに詰めよう」と言ってかばんを出すと、夫はうなづいた。

 

夫は朝から引っ越しの準備を頑張ってしていたらしい。転棟のことを自分なりに受け入れていたのだ。病気が良くならない事への不満を私にぶつけたのだろう。

症状が改善していくことで、徐々に気分も上向きになっていくにちがいない。

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