多剤耐性菌感染症患者の看護計画

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多剤耐性菌感染症患者の看護計画

#1敗血症や敗血症性ショックを招くおそれがある

看護診断 ショックリスク状態

危険因子:敗血症、感染症、全身性炎症反応症候群

看護目標

長期:敗血症や敗血症性ショックを起こさない

短期:敗血症の症状がみられない

OP

・呼吸器症状

・食事摂取状況

・睡眠状況

・バイタルサイン

・敗血症が疑われる症状

・検査データ

TP

・抗菌薬を確実に投与する

・敗血症の症状が認められた場合、すぐに医師に報告する

EP

・敗血症が疑われる症状について説明する

・敗血症が疑われる症状を自覚した際は、すぐに知らせるように説明する

・安静保持の必要性について説明する

#2他の身体部位へ感染が拡大するおそれがある

看護診断 感染リスク状態

危険因子:観血的処置、栄養不良、薬物

看護目標

長期:感染部位が拡大することなく治癒する

短期:1)手洗いが必要な理由を述べることができる

2)必要な場面で手洗いを実施できる

OP

・呼吸器症状、皮膚症状などの変化

・多剤耐性菌感染症に対する患者の理解と受け止め

・食事摂取状況

・睡眠状況

・日常生活におけるセルフケア状況

TP

・食事摂取量低下がみられる場合、摂取しやすい食事形態や患者の好みを取り入れたメニューへ変更する

・睡眠障害がみられる場合効果的な昼寝を勧める(1時か2時ころ20分くらい)

・ストレス緩和のためのリラクセーションやマッサージを行う

・ケア時の感染予防行動を徹底する

EP

・検査データを示しながら感染予防の必要性を説明する

・食事摂取や安静、休息の必要性を説明する

・感染拡大防止のために手洗いが重要な理由を説明する

・手洗いが必要な場面と正しい手洗い方法について指導する

・傷を作らないよう指導する

 

#3疾患及び隔離に対する不安を抱えている

看護診断 不安

関連因子:環境の変化、状況的危機、ストレス、健康状態に対する脅威

診断指標:不眠、落ち着きがない、焦燥感、緊張した表情

看護目標

長期:患者は疾患、治療について理解し安心して治療に臨むことができる

短期:患者は感情を表出することができる

OP

・睡眠状態

・食事摂取状況

・日中の過ごし方

・会話時の表情や態度

・疾患や治療に関する発言の有無と内容

・対処行動

TP

・患者への指導や説明を行う場合は、ゆっくりと分かりやすい言葉で説明し、何度でも質問してよいことを説明する

・医師からの説明に同席し患者が理解していないことについては補足する

・疾患や治療について疑問や不安に思っていることを医師に質問できる機会を設ける

EP

・疾患や治療に関して気になることや不安に思うことは、いつでも伝えるように促す

・隔離中は、医師や看護師が手袋やエプロンなどの防護具を着用してケアに当たることを説明する

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#4隔離によって認知機能が低下する恐れがある

看護診断 急性混乱リスク状態

危険因子:認知症、睡眠覚醒周期の変動

看護目標

長期:認知機能が低下せず隔離期間を過ごすことができる

短期:日中に覚醒して過ごすことができる

OP

・一日の過ごし方

・コミュニケーション能力

・セルフケア能力

・隔離に関する受け止め

・睡眠状況

TP

・隔離する前の病室に近い状態に環境を整える

・身体損傷を防止するために環境を整備する

・ベッドサイドに患者が確認できる時計やカレンダーを置く

・毎朝日付や曜日を患者に確認する

・視覚や聴覚に障害ある患者が情報収集できるよう手段を提供する

・処置や検査の時間を急に変更しない

・可能な範囲で隔離する前の習慣を維持する

・患者が楽しめる活動を一緒に計画する

・家族に面会を促す

EP

・日中はできるだけ覚醒して過ごすように指導する

 

#5入院の長期化により家族内での役割変化がみられる

看護診断 家族機能破たん

関連因子:家族の役割変異、家族の健康状態の変異

診断指標:親密さの変化、互いの支えあいの変化

看護目標

長期:家族関係を良好に維持できる

短期:患者は家族と相互に思いを伝えることができる

OP

・家族構成、家庭内における患者の役割

・面会時の患者家族の表情や言動

・多剤耐性菌感染症に対する患者家族の理解と受け止め

・患者家族それぞれの思い

・社会資源利用に対する患者家族の意識

TP

・面会時間を調整する

・必要に応じて患者家族のそれぞれの思いを代弁する

・利用可能な社会資源を紹介する

EP

・患者家族にあうリラクセーション法を指導する

 

#6家族の理解不足により退院の受け入れが困難である

看護診断 非効果的家族治療計画管理

関連因子:意思決定葛藤、経済的困窮、家庭内不調和

診断指標:健康目標を達成するには不適切な家族の活動、疾患に対する注意不足

看護目標

長期:家族が病状をただしく理解し患者が適切な援助を受けることができる

短期:患者家族ともに不安なく退院に向けた準備ができる

OP

・在宅療養での主たる介護者

・主たる介護者の就業状況と健康状態

・主たる介護者をサポートする人の有無

・家族構成、家庭内における患者の役割

・面会時の患者家族の表情や言動

・多剤耐性菌感染症に対する患者家族の理解と受け止め

・患者家族のそれぞれの思い

・社会資源利用に対する患者家族の意識

TP

・家族が多剤耐性菌感染症を発症する危険はないことを医師から説明してもらう

・利用可能な社会資源を紹介する

・試験外泊を勧める

EP

・感染症予防のための生活指導を行う

・感染症が発症した場合の症状を説明する

・感染症が疑われる症状が見られた場合はすぐに受信するよう指導する

 

#7感染拡大のリスクがある

看護診断 感染仲介リスク状態

危険因子:接触感染、感染源や感染予防の知識不足

看護目標

長期:感染が拡大することなく治癒する

短期:1)隔離期間を個室で過ごすことができる

2)必要な場面で手洗いを実施できる

OP

・隔離の必要性に関する理解、隔離の遵守状況

・他の患者との接触の有無

・呼吸器感染症患者の出病棟時のマスク着用状況

・清潔のセルフケア状況

TP

・隔離の必要性と隔離期間について、医師から説明する機会を作る

・隔離期間中はケア時に接触感染予防策をとる

・出病棟時のマスク着用を促す

EP

・面会者に防護具の正しい着脱方法を指導する

・手洗いの必要な場面と正しい手洗い方法について指導する

・出病棟時のマスクの正しい着用方法について指導する

 

参考資料:疾患別看護過程

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