多発性筋炎・皮膚筋炎患者の看護計画

多発性筋炎・皮膚筋炎患者の看護計画

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共同問題

RC:ステロイド長期服用による副作用

看護目標

長期:副作用が出現しても適切に対応してコントロールする

短期:ステロイドの副作用を早期に発見する

OーP

・消化器症状、呼吸器症状、精神症状、骨粗しょう症、満月様顔貌、体重増加など特有の副作用の出現状況

TーP

・処方通り正確に服薬しているかどうか確認する

EーP

・飲み忘れしないよう規則正しい生活、服薬のセルフケア指導を行う

・骨粗鬆症を予防するように説明する

・バランスのとれた食事の必要背を説明する

・適切な休息の取り方を指導する

 

#1筋障害による筋肉痛、関節痛、全身症状などの苦痛がある

看護診断 安楽障害

関連因子:炎症性、筋・骨格系の異常

診断指標:痛みの部位程度、苦痛顔貌、不快感の表出

看護目標

長期:ADLに支障がない程度に苦痛が軽減できる

短期:安静を保持すると苦痛が軽減したなどとの言動が見られる

OーP

・全身症状、筋症状の出現状況

・疼痛の程度の観察

・バイタルサイン

TーP

・筋肉痛、関節痛時は安静保温を維持する

・安静が保持できるように環境を整備する

・身体の清潔保持:清拭、更衣を介助する

・安楽な体位を工夫する

・指示により鎮痛薬、解熱薬を投与する

EーP

・安静が必要な時期は指示通りの安静度を守る

 

#2筋障害による筋力低下が進み、日常生活に支障をきたしている

看護診断 身体可動性障害

関連因子:筋・骨格系の異常、拘縮、体力や耐性の減退、疼痛

診断指標:歩行の変化、体位変換の困難、姿勢の不安定さ、微細運動技能実施能力の制限

看護目標

長期:筋力が保持され、身の回りのことができるようになる

短期:1)移動や歩行時の転倒の危険を回避できる

2)必要に応じて援助し更衣や整容ができる

OーP

・ADLの自立度、筋力低下の部位と程度

・日常生活に支障をきたしている部分の把握

TーP

・不足しているADLを介助する

・身の回りの環境を整備する

・自分で更衣が容易になるような衣服を選択する

・手がすぐ届く範囲に衣服や整容用具を置く

・必要に応じて補助具を用いるように指導する

EーP

・筋力低下による機能障害を改善するためのリハビリテーションを指導する

・補助具の使い方を指導する

・リハビリテーションプログラムを見直し継続できるように励ます

 

 

#3急性期にあり、安静制限の必要から活動が制限される

看護診断 気分転換活動不足

関連因子:長引く入院治療のため気分転換ができない環境

診断指標:退屈に関連する言葉、いつも行っている趣味の活動が病院ではできない

看護目標

長期:治療に専念でき、満足した気分転換を図ることができる

短期:1)急性期には病状の悪化を防ぐために安静を保持できる

2)退屈な言動態度が見られない

OーP

・表情、言動、療養態度

TーP

・疾患の正しい知識が得られるよう助言する

・気分転換を図る、例えば散歩などに誘う

・興味がもて現在の環境下で実行可能な活動について患者と話し合う

EーP

・患者が希望する気分転換活動を実現するために患者家族と協力する

 

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#4ステロイド長期服用により易感染状態にある

看護診断 感染リスク状態

危険因子:慢性疾患、免疫抑制、長期にわたるステロイド服用

看護目標

長期:感染症状が見られない

短期:手洗いなどの感染予防行動がとれる

OーP

・感染の徴候

・バイタルサイン

TーP

・感染予防対策

EーP

・バランスのとれた食事の必要性を説明する

・適切な休息の取り方を指導する

・感染予防行動が継続できるように患者に理解を求める

 

#5皮膚症状による外見上の変化に対して困惑している

看護診断 ボディイメージ混乱

関連因子: 骨格筋の炎症による皮膚病変

診断指標:身体に対する否定的な感情、自分の身体についての見方の変化を反映した感情を言葉に出す

看護目標

長期:日常の生活行動の中で皮膚症状を増悪させない対処行動がとれる。外見上のコンプレックスが和らぐ

短期:疾患が理解でき、皮膚症状が悪化しない

OーP

・皮膚病変の部位・種類、かゆみ・疼痛の有無

・レイノー現象出現時の状況

・疾患の受け止め方

・皮膚症状に対する患者の言動、表情

TーP

・患者の話によく耳を傾け、不安に思っていることを表出するように促す

・治療により症状が改善することを説明する

・潰瘍形成部位には衝動、薬物を塗布する

・直射日光に当たらないようなベッドの配置にする

EーP

・直射日光に当たるデメリットを説明し当たらない工夫をする

・刺激のない石鹸、シャンプー、化粧品を使用する

・皮膚を清潔に維持する

・皮膚に傷を作らない

・皮膚のマッサージを行い血液循環を良くする

・冷水を使用しない、寒冷時の外出は手袋を着用し保温に努める

・深爪をしない

・きつい靴を履かない

 

 

#6嚥下障害があり食事摂取に支障をきたしやすい

看護診断 嚥下障害

関連因子:神経・筋系の障害(食道横紋筋障害、筋力低下)

診断指標:むせる、せき込む、詰まらせる

看護診断 栄養摂取消費バランス異常:必要量以下

関連因子:食物の摂取ができない

診断指標:嚥下や咀嚼に必要な筋肉の筋力低下

看護目標

長期:1)食欲が増進する

2)食事内容や携帯を自分で工夫し安全に食べられる

短期:1)誤嚥することなく食べられる

2)1日の必要食事摂取量がとれている

OーP

・嚥下障害の程度

TーP

・嚥下機能をアセスメントする

・炎症の強い時期には総カロリーを多めにとれるメニューを考える

・食欲がわく食事内容になるように工夫をする

・飲み込みやすく食べやすい形態を工夫する

EーP

・嚥下困難の徴候について説明しておく

・ゆっくり時間をかけて食事する習慣を作るよう指導する

・食べやすいメニューを選択し自分でも工夫ができるように指導する

 

 

#7再燃と寛解を繰り返し慢性に経過するため不安が大きい

看護診断 不安

関連因子:長期入院によるストレス、家族としてのつながり、健康状態に対する脅威

診断指標:人生の出来事の変化による心配を表明する、不眠、苦悶、問題解決能力の減弱

看護目標

長期:1)患者自ら不安を軽減するケアや活動に参加する

2)疾患と共存して生活することを自ら表明するなど前向きな姿勢が見られる

短期:1)心配事や不安を表出することで表情が穏やかになる

2)不眠が解消される

OーP

・患者の不安に対する言動、表情、態度

TーP

・不安のレベル、患者の不安に対する反応をアセスメントする

・患者の心配事、不安を表出しやすい環境を作る

・患者に付き添う時間を多くとり、コミュニケーションを図る

・症状治療についてわからないことがあれば患者が理解できるように説明する

・不安を増大させる要因を患者が見いだせるよう援助する

・面会を促し家族や親しい友人と過ごせる時間を作る

・緊張感を和らげたり睡眠を促すためにリラックスできるケアを行う

・気分転換が図れるよう散歩外出を試みる

・適時、医師の指示により薬物を投与する

EーP

・リラクゼーションの活用について説明する

・地域にあるサポートシステムの利用を勧める

・ライフスタイルの見直しが必要な場合は支援する

 

 

参考資料:疾患別看護過程

 

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