神経症性障害患者の看護計画

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神経症性障害患者の看護計画

#1不可抗力の出来事に対して適応できず、フラッシュバックを繰り返したりパニック発作を起こす

看護診断 心的外傷後シンドローム

関連因子:通常の人が経験する範囲を超えた出来事

診断指標:動機、焦燥感、パキック発作、不安

看護目標

長期:不安が中度あるいは軽度のレベルに軽減する

短期:1)パニック発作が沈静化する

2)再発作を起こさない

OP

・パニック発作の症状、出現状況、程度の観察

TP

・落ち着いた態度とタッチングなどの技法を活用し、受容と支援を伝える

・患者の防衛機制に関連した苦痛の本質を理解し患者の安全を保障する

・適切な時期に患者の不適応行動について患者が協力可能な形で制限を設定する

EP

・リラクセーション法を指導する

 

#2予測されるフラッシュバックや再発作に対する脅威、不安がある

看護診断 不安

関連因子:自己概念に対する脅威

診断指標:人生の出来事の変化による心配を表明する、怖い、苦悩

看護目標

長期:適切な方法で不安に対処できる

短期:1)不安の内容を同定し記述できる

2)不安に先行する出来事を明らかにできる

3)適応反応と不適応反応の違いが判る

4)不安への対処に適切な方法をとることができる

OP

・不安の状況、程度の観察

・不安に伴う身体面の観察

・薬物の副作用

TP

・患者の不安が起こる状況を同定し修正する

・温罨法やマッサージなど支援的なケアを行う

・日々実行できる活動の予定や一覧を作る

・家族やほかの支援組織を活動に巻き込む

EP

・不安のもととなっている感情を同定し述べる

・患者のストレッサーへの評価、脅かされる

・過去に不安を軽減した方法を探索する

・思考を再構築し行動を修正し資源を活用し新しいコーピング行動を吟味する方法を指導する

 

 

#3悪夢を繰り返し見るなど睡眠が障害される

看護診断 睡眠パターン混乱

関連因子:妨害、睡眠のためのコントロールの欠如

診断指標:入眠困難の訴え

看護目標

長期:必要な睡眠をとることができる

OP

・症状の出現状況、程度の観察

TP

・服薬の時間と量の調節を医師に相談をする

・患者が安静に入眠できる環境を整える

EP

・生活パターンを規則正しく整えるよう指導する

 

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#4ストレスにうまく対処することができない

看護診断 非効果的コーピング

関連因子:強度の脅威

診断指標:不適切な問題解決、通常のコミュニケーションパターンの変化

看護目標

長期:ストレスにうまく対処することができる

短期:1)情動の状況に関連した感情を言葉で表現できる

2)他者とスムーズにコミュニケーションができる

3)他者の支援を受け入れる

OP

・コーピングの状態の観察

TP

・患者の状態に応じた支援の提供

EP

・患者が自分自身の行動を評価できるように指導する

#5不安によって他者と関われず日常生活に支障がある

看護診断 社会的相互作用障害

関連因子:自己概念混乱

診断指標:他者との相互作用がうまく機能していない

看護目標

長期:社会の中で普通に日常生活を送ることができる

短期:1)他者と普通に交流することができる

2)社会での役割を果たすことができる

OP

・日常生活における問題の観察

TP

・どのようにストレスが問題を起こすのか、患者自身が見いだせるよう援助する

・問題となる状況を実際に設定し、行動後その時の感情について話し合う

EP

・安全な環境の中でリラクセーションの練習と実施を教育する

・生活の中でリラクセーション技術を使うよう患者に勧める

 

参考資料:疾患別看護過程

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