アルツハイマー病の看護診断・セルフケア不足:入浴・排便・更衣など
看護診断:起立性低血圧、めまい、生活環境における障害に関連したセルフケア不足:入浴・排便・更衣など
看護目標
入浴排便更衣についての患者の機能を観察し、それらのことをきっちりする能力の妨げとなる障害や障害物を修正する
徴候と症状
頻回な転倒、視覚障害、短期間の記憶喪失
看護介入
① 次のような工夫によりトイレや入浴中における店頭を防ぐ
・ トイレのシートの高さを45,7センチにする
・ 便器や浴槽の近くの壁に握ることのできる手すりを付ける
・ ベッドルームとバスルームの間に夜間灯をつける
・ ベッドの近くにポータブルトイレを置く
・ 浴槽の中に滑り止めマットをしく
・ 簡単に届く範囲内にトイレットペーパーを置く
・ 呼び鈴などの緊急連絡システムを設置する
② 着替えの最中に転倒するのを防止するために患者の部屋を整理する
・ 家具を整頓して通路をすっきりさせる
・ ローラのついた家具を避ける
・ 不安定なテーブルやいすは取り除く
・ 長い丈の洋服を着たり歩きながら着るようなことはしないように患者に指導する
・ ベッドわきに電話やアラームを設置し必要な時はいつでも助けを呼ぶよう指導する
・ 懐中電灯をベッドわきに置いておく
・ リモートコントロールのスイッチをベッドサイドに設置する
・ 歩行具や杖を患者が使用するうえで邪魔になる障害物は除く
・ 頻回に使用するものは手の届くところに置く
③ 患者に倒れ方の正しい方法を指導する
理論的根拠
① 設備を適切に設置し、固定することで転倒を防ぐ
② すべての家具が安全でなければならない。うっかり躓かないようにまた支えになるような適切に整頓しなければならない
③ 動くことで起き上がったり補助になるものを得ることができる。温めておくと低体温症を予防できる
患者目標
・ 転倒が起こりそうな生活環境や健康における障害を減らすことができる
・ 外傷を受けることがない
参考資料:看護診断に基づく高齢者看護ケアプラン