先天性心疾患患者の看護計画

先天性心疾患患者の看護計画

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#1肺うっ血による不十分な酸素化に関連した活動に必要な生理学的許容量が減少している

看護診断 活動耐性低下

関連因子:酸素の供給/需要バランス異常

診断指標:労作時の呼吸困難、倦怠感の訴え、活動後の血圧、心拍数の異常な反応

看護目標

長期:活動が拡大したことを実際に示すことができる

短期:安静と活動のバランスをとることの重要性について理解し、それを言葉で表現し実行できる

OーP

・活動前後のバイタルサイン、心電図上の不整脈の有無、チアノーゼ、呼吸困難の有無、経皮的酸素飽和度の値

・活動耐性低下の症状と徴候(倦怠感、めまいなど)

TーP

・心機能に合わせた日常生活援助と環境整備を行う

・活動レベルを拡大もしくは維持する方法を患者とともに計画実行する

EーP

・異常な症状を感じたら活動をすぐに中止し、報告するように指導する

#2欠損孔での血液ジェット過流により細菌が付着し易く、また肺うっ血状態により呼吸器感染症を生じやすい

看護診断 感染リスク状態

危険因子:病原因子に対する環境的曝露の増加

看護計画

長期:感染が起こらない

短期:感染予防行動を実行できる

OーP

・因疼痛、発熱の有無、風邪症状の有無

・齲歯の有無、歯周組織の炎症の有無

・血液データ:白血球、CRP、胸部X線写真

TーP

・入院時は活動や病状に応じて、清潔などの援助を行う

・入院時は室温を含め抵抗力を低下させないように環境整備を行う

EーP

・手洗い、うがいの必要性を説明する

・感染予防のために十分な栄養を取るように説明する

・口腔内の清潔を保つよう、歯磨きの重要性を説明する。う歯があれば医師に相談し治療するよう説明する

 

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#3疾患に対する知識が不足しており、疾患管理方法がわからない、もしくはその危険性が高い

看護診断 非効果的自己健康管理

関連因子:知識不足

診断指標:疾患を管理したいと言葉に出す、治療計画を毎日の生活に取り組むことができない、指示された治療方法を実施するのが難しいと言葉に出す

看護目標

長期:疾患の悪化予防、合併症の予防のために必要な望ましい保健行動を実践する意思を表現する

短期:1)疾患の症状を理解できる

2)病状に応じた活動ができる

3)指示された薬物療法、水分管理を理解し実践できる

OーP

・疾患や合併症に関する理解

・患者の病状に関する認識・理解

・必要な療養法の実行に関する意欲や姿勢

・退院後の生活環境、家族構成、社会的背景

・疾患に関する不安やストレスの有無

・入院前の健康管理の状況

・医師や看護師からの療養指導に関する受け止め

TーP

・必要な薬物療法や生活管理が行えるように、患者とともに具体的な行動や目標について考える

・患者家族からの不安や療養法に関する訴えを傾聴し、信頼関係の構築を図る

EーP

・活動・運動:病状心機能に合わせて、具体的に活動範囲を説明する

・水分制限が指示されている場合はそれを守るよう説明し、浮腫体重増加の観察を勧める

・薬物療法:薬の種類、効果、副作用について説明し必ず内服することの重要性を病態に結び付けて説明する

・感染徴候の出現、合併症の出現、症状の増悪時、心不全の悪化時は緊急に医療機関に受診するように説明する

・定期的な外来受診の必要性について説明する

 

#4病状の進行と先行きに不安を抱いている

看護診断 不安

関連因子:健康状態に関する脅威、経済状況の変化、役割状態の変化

診断指標:特定できない結果に対する恐怖、脈拍数の増加、血圧の上昇、緊張の増大、不眠、食欲不振

看護目標

長期:患者の不安が軽減し、心身共に安定した生活を送ることができる

短期:1)患者は自分の感情を認識し、原因に対処する方法を明確にすることができる

2)不安を抱くことが少なくなり、バイタルサインが安定する

OーP

・患者家族の心理状態、社会的側面

TーP

・患者の不安や心配を表出できるような機会、環境を提供し、支持的な態度で患者と接する

EーP

・疾患について患者に簡潔にしかも安心感を与えられるような態度で説明する

 

 

 

参考資料:疾患別看護過程

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