洗髪車・ケリーパットを利用する洗髪の手順について

 洗髪車を利用する洗髪の手順について

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洗髪の手順

洗髪車を使用する場合の注意事項

①基本的な洗髪方法はケリーパットを使用する場合と同様である

②洗髪車の受水器とベッドの高さを同じにする

・患者のベッド上で洗髪する場合は、できるだけ患者の身体がベッドに直角になり受水器に頭部が位置するように移動させ枕などを使って安定した安楽な体位にする

・ベッドの頭部の柵を外し、頭部側に洗髪車を設置し頭部が受水器に届くように身体を移動させると実施しやすい

③後頭部を受水器の頭部支持部にのせるため、シャンプー用ケープの下からタオルなどを当てていたくないようにする

④頭部が不安定にならないように片手で支えながら洗髪する

 

頭皮・頭髪の清拭

準備

物品:ドライシャンプー、ガーゼ、ビニールキャップ、蒸しタオル3枚、タオル1枚、バスタオル1枚、ヘアブラシ

看護師:

①デイスポーザブル手袋、手指衛生

患者:

①患者に頭皮頭髪清拭方法と所要時間について説明し同意を得る

②患者が可能な限り安定した安楽な体位にする

③仰臥位の場合は頭部の下にバスタオルを敷く。

座位の場合はバスタオルを肩にかける

下準備:

①必要物品をベッドサイドに運ぶ②室温を調整しカーテンを閉める

 


頭皮・頭髪の清拭の実際

①毛髪をブラッシングする

②頭部に蒸しタオルを巻き、ビニールキャップで覆っておく

・ビニールキャップがない場合は、ビニール袋などを応用しても良い

※頭部を蒸しタオルで温めることで、皮脂腺、汗腺から出た物質が水分を含み除去しやすくなる

③蒸しタオルの温度が下がって患者が不快に感じる前に取り外す

④頭髪を分け頭皮をマッサージしながらガーゼを使用して清拭する

・50%エタノールを使用する場合は、ガーゼにつけて頭皮・毛根を清拭する

※アルコールの濃度が高いほど汚れは落ちるが、皮膚への刺激が少なくないし毛髪を傷めたり脱色するのを防ぐ為に50%エタノールを使用する

・スプレータイプのものは少量づつスプレーしながら、ガーゼで頭皮・毛根を清拭する

・泡状のものはピンポン玉位を手掌にとり、頭髪や頭皮に塗る

⑤蒸しタオルでふき取り、その後乾いたタオルで塗った部分を拭きとる

⑥ドライヤーで乾かし髪を整える

⑦患者に鏡を渡して髪型を確認してもらう

⑧周辺に落ちた毛髪を片付ける

⑨患者を安楽な体位に戻す

⑩頭髪頭皮の汚れが落ちているか、患者に疲労感がないか、爽快感はどうか確認する

⑪ベッド周辺を元通りに片付けカーテンを開ける

⑫デイスポーザブル手袋を外し手指衛生を行い、プラスチックエプロンを外して再度手指衛生を行う

⑬使用した物品を所定の場所に片付ける

 

 ケリーパットを使用する時の洗髪の手順について

洗髪の手順

  • 洗髪介助は、患者の入浴が制限されたり、上肢の機能障害がある等の場合に援助として頭皮と問う初の汚れを洗い流したり拭きとることが出来ます
  • 頭髪は外部からの埃がたまりやすく、汚れだけでなく脂腺も多いため発汗を伴うと不快なにおいのもとになる。
  • 洗髪が出来ないと健康時の生活習慣が満たされなくなり、頭部の不快感や痒みだけでなく、精神的にもイライラしてくる。
  • 洗髪には湯を使う方法と湯を使えない場合に使用するドライシャンプーなどの方法がある。ドライシャンプーは湯を使う方法に比べて皮脂の汚れは落ちにくく、爽快感も少ない。ここでは湯を使う方法とドライシャンプーを使って看護師が実施する方法を取り上げる

目的

  • 頭髪や皮脂の汚れを除去し、頭皮の機能の促進を図るとともに二次感染を予防する
  • 頭皮のマッサージは頭皮の血行を良くし、毛髪に栄養を行きわたらせ、気分を爽快にする
  • ブラッシングで髪を整える

適応

  • 病状や機能障害により入浴が制限されたり、自分で洗髪できない患者
  • ドライシャンプーは、頭部に創傷があり湯を使って洗髪できない患者

 

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実施するために必要な情報

  • 可能な体位
  • 全身状態
  • 頭皮の状態
  • 洗髪の習慣

方法

  • 湯を使う
  • 頭皮頭髪の清拭(ドライシャンプー)

援助の評価

  • 頭皮頭髪の汚染の除去
  • 爽快感
  • 疲労感

 

湯を使う洗髪(ケリーパットを使用)

準備

  • 物品:ケリーパット、シャンプー、耳栓、タオル1枚、あつい蒸しタオル、バスタオル2枚、ビニール袋、ガーゼ、防水シート、シャンプー用ケープ、安楽枕、かけ湯の為の湯バケツ1個、汚水用のバケツ1個、かけ湯用のピッチャー

看護師

  • プラスチックエプロン、手指衛生

患者

  • 患者に洗髪の必要性、所要時間、方法を説明し同意を得る

下準備

① 患者の希望する室温に調整する

② 洗髪の物品が配置しやすいようにベッド周囲を片付ける

③ 洗髪しやすい位置にベッドを移動させ固定する

④ 顔を拭くためのタオルは、熱めに準備し清潔なビニール袋などに入れて保温しておく

 

湯を使う洗髪の実際

洗髪前の準備

① ベッドサイドのカーテンを閉める

② 必要物品を看護師が先発しやすい位置に配置する

・ 看護師の利き手がわに配置する

・ 患者に麻痺がある場合には、麻痺側に立って実施できるようにする

③ ベッドの下の床に新聞紙を敷き、その上に汚水用のバケツを置く

・ 洗髪車を使用する場合は、操作のしやすい位置に置き、電源を入れる

④ 患者の掛物を最小限にし、バスタオルを前胸部にかける

⑤ 患者をベッドの片側に寄せ、仰臥位にし、膝窩部に枕を入れる

⑥ 寝衣の襟元を広く開けて襟元にタオルを巻き、その上をシャンプー用ケープでタオルがはみ出さないように覆い、首がきつくならないように止める

⑦ バスタオルで覆って丸めておいた防水シーツを、患者の頭部を支えながら、患者の頭部の下に敷く

⑧ さらに、患者の頭部を支えてケリーパットを挿入し後頭部をケリーパットに密着させ、患者に肩の位置、高さが苦痛でないか確認する

・ 後頭部がケリーパットの中に十分届いていない場合は肩甲部から肩にかけてバスタオルを薄く折って挿入するか、うすい枕を入れて調整する

・ ケリーパットの湯を流れやすくするために、防水シーツの下からタオルを折って軽く傾斜をつけるように挿入しておいても良い

⑨ ケリーパットの高さを確認し、必要があれば空気を抜いて調整する

⑩ 排水が飛ばないようにケリーパットの排水誘導部分の両側を軽く折り曲げて汚水用のバケツに入れる

⑪ 患者に耳栓をし、飛散した水が顔にかかるのを防ぐ為に、顔にガーゼをかける。

・ 耳栓、ガーゼをかけるのを患者が好まなければかけなくて良い

洗髪の実際

① 頭髪をブラッシングする

※ 頭髪が絡まったり脱毛した毛髪が絡まったり、埃がついている場合がありそれを除去しシャンプー剤や湯を浸透しやすくする。洗髪にかかる時間も短くなる

② 髪をケリーパットの中に広げ湯を少量頭皮にかけ、湯の温度を患者に確認する

③ 湯を適温に調整してゆっくりと頭皮から髪全体を濡らす

・ 指を髪の間に入れ湯をかけると頭皮まで湯が浸透しやすくなる

・ 汚れもこの時点でかなり落ちるので丁寧に十分濡らす

④ シャンプーを手に取り泡立てて、髪と頭皮全体を洗う

・ 必ず頭部を片手で支えて振動を少なくまんべんなく全体を洗う

・ 爪で頭皮を傷つけないように注意しながら指腹でマッサージする

・ 耳介の周囲は丁寧に洗い、汚れが落ちていることを確認する

・ 発汗の多い患者は後頭部を十分に洗う

※ 頭皮をマッサージすることで、毛根の汚れが除去されるとともに頭皮の血流が良くなり新陳代謝の促進となる

⑤ 患者に洗ってほしいところがないか確認する

⑥ 汚れがひどくシャンプーの泡立ちが悪かったり、汚れが落ちていない場合は2度洗いする

⑦ 洗い終わったら毛髪の泡をあらかじめてかタオルで取り、排水バケツに入れる

※ すすぎの湯を流す前に泡を除去するのは、すすぎの時間を短縮し患者への負担を軽減するためであり、湯の量も少なくて済む

・ ケリーパットの中の泡や汚水を十分に排出しておく

⑧ 濯ぎの湯を十分にかけ、シャンプーが残らないように洗い流す

⑨ リンスを手に取り手掌の中で伸ばして髪全体につける

⑩ 濯ぎと同時に湯をかけリンスを流す

・ 耳介の周囲、こうとうぶに濯ぎのこしがないように十分ながす

⑪ 流し終わったら顔にかけたガーゼと耳栓を取り除く

⑫ 頭部を支えたままケリーパットの中の汚水を汚水バケツに排水しながら取り除く

⑬ シャンプー用ケープを取り除く

・ シャンプー用ケープはマジックテープを外し頸部の下側から丸めるようにして取り除く

⑭ 頭部を支えケリーパットを移動する。肩の下に枕やバスタオルを挿入していた場合は、それを防水シーツの下から頭部の下に移動させ枕にする

⑮ 襟元を覆っていたタオルで髪をおおい水分を拭きとる

⑯ 顔クビ耳介部を蒸しタオルで清拭する

⑰ 頭皮や毛髪の汚れが除去されているか確認しながら、ドライヤーで髪を乾かす

⑱ ブラッシングして髪を整えヘアスタイルを鏡で患者に確認する

⑲ 頭部の下のバスタオル、防水シーツを取り除き頭部に通常使用していた枕を挿入し、腋窩部の枕を除去する

⑳ 寝衣や寝具が濡れていないか確認する

㉑ 身体の位置を元通りに直して、安楽な体位を整える

㉒ バイタルサインの測定と、患者に疲労がないか確認する

後片付け

{ベッド周囲}

① 使用した物品を水をこぼさないようにベッド周囲から引き上げる

② ベッドを元通りに戻し固定する

③ オーバーテーブルを元に戻し必要なものが手の届くところにあるか、患者に確認し、ベッドの上を整える

④ カーテンを開ける

{物品}

① ケリーパットはシャンプーや汚れを洗い流し良く乾かしたのちタルカムパウダーを塗布しておく

② バケツ、ピッチャー、シャンプー用ケープはあらって乾かし元の場所に戻す

③ 防水シーツは拭いて乾かし元の場所に戻す

④ 洗髪車を使用した場合は排水し、受水器は洗い排水タンクは水で洗い流して乾かして片付ける

⑤ プラスチックエプロンは外して手指衛生を行う

 

 

参考資料:看護技術プラクティス

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