せん妄の看護診断・思考過程の変調

せん妄の看護診断・思考過程の変調

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看護診断:錯乱、幻覚、薬物相互作用、薬物中毒に関連した思考過程の変調

看護目標

障害されていない認知機能を最大限に用いさせ、認知機能を改善し、合併症を防止する

徴候と症状

見当識障害、短期間の記憶喪失、注意力持続時間の短縮、口渇、命令に従うことや仕事を行うことができない、気絶、吐き気、嘔吐、下痢または便秘、神経筋の不安定、頻脈

看護介入

① せん妄の間は患者の体温、脈拍数、呼吸数、血圧を4時間ごとに測定する

② 頻回に患者の認識レベルを簡易神経検査にて評価する

③ 患者に常に日時、場所、慣れたものを認識させる

④ 患者の体液と電解質バランスを評価する。薬物治療を中止しているときには特に監視する

⑤ 介護者との連携をとる

⑥ 患者が服用してる、市販薬を含めた薬剤のリストを作成する。患者の家族や介護者にリストの作成も依頼する

⑦ 医師とすべての薬物治療を中止することができるか話し合う

⑧ 患者には明瞭で簡単な指示を与える

⑨ 栄養になる食事を患者に与える、必要に応じて食物補給を行う

⑩ 眼鏡や補聴器のような感覚補助の道具が必要か評価する

⑪ 日付、部屋の間取り、浴室などの特定の場所などを書いた紙を、患者の部屋の目の高さに貼っておく

⑫ 患者の衣類を準備し、トイレを使うことを思い出させ、入浴の手伝いや食事の準備の手伝いをすることによって、患者が自己の管理を行うのを援助する

⑬ 適時、患者が自由に廊下や部屋を歩き回るのを許可する

⑭ 家族に対し家から家族の写真のような身近なものを持ってくるように、また規則正しく患者を訪ねるよう励ます

 

 

理論的根拠

① 薬物中毒は、患者のバイタルサインを変調させる可能性がある。バイタルサインの注意不快モニタリングが患者の安全を確実にするのに役立つ

② 徐々に変化する認知レベルは錯乱とせん妄の増悪を示唆するので、頻回に認知レベルを評価することが不可欠である

③ そのような再教育は、患者が情報を思い出すのを助け、興奮と過敏性を減少させたり防ぐのを助ける

④ 体液と電解質バランスは体力と認知の機能に影響を及ぼす

⑤ 親しく接することがせん妄の患者を慰める。これは患者の記憶力にほとんど負担をかけない

⑥ これまで処方されていた薬剤や、市販薬との相互作用がせん妄を引き起こす可能性がある

⑦ 薬物治療を中止することは薬物が原因であることを除去する助けとなる

⑧ 時々認知レベルの低下する患者は複雑な仕事を行うっことはできないが、簡単な指示に従うことは可能である

⑨ 適切な栄養物は認知機能を向上させ、せん妄の間患者が十分な食事と滋養物をとることを保証する

⑩ 感覚の喪失は錯乱の原因となり、認知能力の低下を引き起こす。夜間錯乱を起こす患者は日中くらい部屋で一人いるとせん妄を起こす可能性がある

⑪ 生活環境の手掛かりは、患者がせん妄の間しばしば失われる情報の記憶に頼る必要性を減少させる

⑫ 日常生活での活動を促進することは、患者が自己管理を行う上で、孤立するためのコントロールと感覚を得るのを助け、患者のせん妄の緊張感による影響を少なくする

⑬ 増加した機動性は興奮を減少させ、目的のある活動を与え独立を促進する

⑭ 身近なものと頻繁な家族の訪問は患者のくつろぎの助けとなり、患者の適応と認知の機能を増加させる

患者目標

人、時刻、場所を認識し幻覚症状や悪夢がなく休める夜を過ごし、不安と動揺が減少するなど1週間以内にせん妄から回復する

 

 

参考資料:看護診断に基づく高齢者看護ケアプラン

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