性的障害の看護診断・社会的相互作用の障害
看護診断:配偶者の死に関連した社会的相互作用の障害
看護目標
悲嘆の過程を通じて患者を助け、社会的関係及び性的関係を回復するのを援助する
徴候と症状
抑うつ。社会的孤立。全身倦怠感、頭痛、疲労感といった身体症状。インポテンツ
看護介入
① 悲嘆の過程を通じて患者を援助する
② 配偶者を追想するのを勧める
③ 葬式の後、患者の家族や友人が患者に連絡を取るよう励ます
④ これまでの自分の容姿を保つように患者を励ます
⑤ 新たに又はこれまでやりなれている社会的活動を徐々に始めるように患者を励ます
⑥ 未亡人や男やもめの援護団体に関する情報を提供する
⑦ 適当な時期に性的機能を維持することの必要性について患者と話し合う
理論的根拠
① 悲嘆の過程が完了するまでは、患者が社会的活動を再開するのは難しい
② 追想は患者に配偶者との別れをより神聖にし、追想はまた永遠の別離の自然な一つの部分である
③ 多くの友人や家族がいることを、配偶者の死を経験した患者は忘れてしまっている
④ 容姿を保つことにより、患者は性的自尊心を保持し改善できる
⑤ ダンス、ビンゴゲーム、高齢市民の会のような社会的活動は、必要とされる社会への参加の機会を与えてくれる
⑥ 配偶者の死という誰もが持つ経験を分かち合うことは、別離の悲しみを少なくするのに役立つ
⑦セックスがなくなることは、時に性的機能全体の喪失となることがある
患者目標
社会とのかかわりについて適切なレベルを維持することができる
参考資料:看護診断に基づく高齢者ケアプラン