性的障害の看護診断・性機能障害
看護診断:糖尿病に関連した性機能障害
看護目標
糖尿病に関連する性機能障害の程度を明確にする
徴候と症状
勃起時の陰茎の硬さの低下。射精困難。性的機能不全を言葉で表現する。親密な関係を持続することが難しい。生殖器の感覚の低下。自尊心の低下
看護介入
① セックス歴を詳しく聞き、患者の身体的・精神的状態、セックスパートナーがいるか、通常の性的活動について、セックスに関連する問題とそれについてどう思っているかなどを記載する
② 通常の加齢に伴う身体的変化と、そういった変化がインポテンツにどのように関係しているかについて患者に指導する。勃起不全や射精衰退といった糖尿病患者によくみられる問題について必ず話し合う
③ 患者の血糖値をモニタする
④ 男性の場合の性機能障害の解決法について話し合う。アルコール飲料をやめる。精神的ストレスをとるために適当な援助団体に入会する。そして総合的に心身の健康を改善する
⑤ もし必要なら男性患者を今後の評価のために医師に紹介する
理論的根拠
①詳細なセックス歴は今後の比較の基礎資料になる。特に問題の改善に役立つ医学的状態としての参考になる
②こうした指導は患者の教育に役立ち患者の心配を和らげる助けとなる。糖尿病が性的機能を邪魔する身体的反応の原因になることを知っておいたほうが良い。たとえば、粥状動脈硬化症は性的興奮の間における陰茎血流量を減少し、十分に勃起する能力を傷害する
③血糖値が高くそして急性代謝不全は、数日あるいは数週間にわたるインポテンツの原因となる
④ある種の薬をやめ、メニューからアルコールを除去することがインポテンツを治療することの助けになる。患者に支援グループに入会するよう奨励する
⑤医師は外科的陰茎移植のような患者を助ける他の処置の適応を考える
患者目標
性的に受容でき、適切であることを感じることができる
参考資料:看護診断に基づく高齢者ケアプラン