夫の闘病・病院周囲の散歩
病院周囲の散歩
夫の行動範囲は院内自由になった。今までは病棟でさえ自由に出入りできなかったので、精神的解放感はとても大きかったに違いない。
性格が穏やかになった気がするのは、薬のせいばかりではなく解放感からくる精神的ゆとりによるものでもあると思う。
今日は面会に行き、病院周囲を夫とともに散歩した。
病院の建物の柵の周囲は小道になっていて、大きな木々が並び、ところどころ日陰になっている。セミの鳴き声が聞こえてくる。
緑に囲まれ空気が澄んでいて、静かな散歩コースのようだった。作業療法では草刈を依頼されたそうだ。「足が痛いので草刈は来週からにしてもらった」と言う。
今までお金を持つことは許可されていなかったが、4000円渡されたそうだ。退院にむけてお金の管理も始まったらしい。
4000円は売店で自由に使うことが出来る。今までは間食も許可されていなかったのだが、食べたい物を自由に購入し食べることが出来るようになったのだ。
徐々に生活の幅を広げていき、退院しても支障なく日常生活が送れると評価されたときに退院になるようだ。
今後のことが見えてくると、将来について安心できてくるようで、また希望も持てるようで、そのことが夫をより穏やかにしてくれてくるのだと思う。