最善の方法は再入院
再入院
胸が苦しくて頭がぼーっとし、めまいがして倒れこみそうになるくらいの心を、やっとの思いで乗り越えて1日が過ぎた。
夫を入院させたのだ。夫は「自分は病気でない」といい、入院させる妻の私を一生怨むと言い残した。
この言葉は、力が抜けて倒れそうになるくらい私を打ちのめした。しかし前向きに考えよう!
私は頑張った。血圧が上がり降圧剤と精神安定剤を処方されるくらいに頑張った。今まで血圧に異常はなかったのだが、今回の夫の再入院をきっかけに降圧剤を服用することになった。
7か月前に退院してからの夫は順調に症状を改善させていた。徐々に薬が減量になっていくと同時に、再び症状が悪化していった。
以前入院した時のような幻聴はなく、私に対する暴力もなかった。しかし夫の態度に一喜一憂する私は精神的に限界だった。
夫は、病気ではないと自分で言っているが、薬は忘れないように飲んでいたし、自分の感情や行動がおかしいことを感じているようだった。
「自分は全く正常だけど、お前はおかしいと思っているだろう」と私に話すのだ。
私には、夫が正常な表情の時と普通ではない表情の時がすぐにわかるのだ。態度を見ていると調子が悪い時がすぐにわかる。
そんな時夫の体に触れて、普通の調子で話しかけていると徐々におさまってくるのだが、しばらくするとすぐに元に戻り荒々しい口調になる。
穏やかな時の夫は優しい表情で、話し方も優しいのだ。
私は夫には病気をしっかり治してほしいと思う。感情の起伏がなるべくなくなるように、夫に適した薬の処方ができてから退院してほしい。
妻の私でない人には、いつも普通の表情で普通の話し方をしている。
今回入院を拒否した際に、子供たちにも病院へ一緒に連れていってくれるように依頼した。私の力では、私の説得では到底夫を説き伏せることができないと思ったからだ。
「夫は入院するくらいなら死ぬ」といった。
この最もつらい精神状況から一日も早く夫が抜け出すことができますように。私には願うことしかできない。