白血球の働きを低下させる満腹
満腹は免疫力を低下させる
1985年、ニューヨークのマウントサイナイ医大で行われた満腹とがんの関連の実験があります。
ある量の放射線を満腹ネズミに照射すると100%がんになりました。
しかし空腹ネズミに照射すると雄15匹中1匹、雌29匹中9匹しか発がんしなかったのです。
九州大学医学部も、放置していれば全身エリテマトーデスを発症し、平均寿命10か月のネズミのえさのカロリーを60%に抑えると、寿命が2倍にあんると発表しています。
小食が免疫力を高め、寿命を延ばすことは人間も同じです。
米国のエモリー大学病院の研究結果があります。平均年齢50歳で同じ重症度の進行がん患者100人を無作為に抽出して、A群の50人には普通食を、B群の50人にはタンお悪やビタミンなどの高栄養素を存分に提供しました。
A群の平均生存日数は300日だったのに対して、B群は75日だったのです。
免疫力というのは白血球の力、殺菌力です。
糖尿病患者のように、血液中の糖分が多すぎると白血球の殺菌力は低下し、免疫力は減衰してきます。
それは、糖尿病患者があらゆる病気にかかりやすくなることからも明らかです。
糖尿病患者でなくても、甘いお菓子やアイスクリームなどをたくさん食べさせ、白血球の検査をすると、血統が上昇したときのほうが免疫力は低下しています。
白血球も満腹になる
脳や筋肉の細胞と同じく、白血球のエネルギー源も糖分です。
糖分をたくさん取り入れて満腹状態になった白血球は、ばい菌や異物を食べないということでしょう。
私たちが満腹になると、白血球も満腹状態になるので免疫力が低下し、あらゆる病気が発生します。
私たちが空腹になると白血球も空腹になるので、細菌やウイルスなどの異物を食べるので、殺菌力、免疫力が促進されるのです。
野生の動物は病気をしたりけがをすると、一切の食を断ち、じっと動かずほとんどの病気を治してしまいます。
現代人はたいした運動もせずに、特に空腹でもないのに、朝が来たから、夜が来たから、時間が来たからと言って食事をしています。
その結果、肥満、高脂血症、脂肪肝、糖尿病、痛風などの栄養過剰で悩んでいるのです。
まとめ
白血球が空腹のときにウイルスとか細菌を食べるので、免疫力が高くなるのです。
私たちが満腹の時には、白血球も満腹なので、細菌がいても食べない(退治しない)から免疫力が下がっているということだったのです。
昔から言われる腹八分とは、健康のために必要な真実だったのです。
わたしたちは、生活の中のストレスのせいもありますが、とかく満腹になるまで食べてしまいがちです。
免疫力のことを考えると腹八分を実行したいものです。
参考資料:免疫力が高い人の生活習慣