バルプロ酸Na徐放B錠200mgの副作用と注意点は?
バルプロ酸Na徐放B錠200mgとは?
バルプロ酸ナトリウムは双極性障害を始め、うつ病で補助的に用いられます。
また、認知症の方の興奮に用いられることもあります。
転換薬や片頭痛薬としても知られ、精神科で幅広く用いられています。
説明書には「てんかんの発作を抑える、てんかんに伴う気分の不安定を改善する、興奮を抑える、片頭痛を予防する薬です。脳に働き神経の興奮を抑える物質の働きを強めます」とあります。
バルプロ酸Na徐放B錠200mgの効能は?
気分の波を安定させる働きがあります。
気分の高揚を抑えたり、気分の落ち込みを持ち上げたりする作用があります。
バルプロ酸Na徐放B錠200mgの副作用は?
副作用症状は以下のものがあります。
めまい、不眠、食欲不振、下痢、発疹、倦怠感などです。
症状に気づいた場合担当医師に報告します。
まれに以下の症状が出た場合、服用をやめてすぐに医師を受診しなければなりません。
・全身倦怠感、食欲不振、皮膚が黄色くなる。(肝障害)
・意識が薄れる、判断力が低下する。(意識障害)
・貧血症状、発熱、赤褐色尿。(溶結性貧血)
・激しい腹痛、発熱、吐き気。(急性膵炎)
・発熱、全身倦怠、食欲不振、発疹。(皮膚粘膜眼症候群)
バルプロ酸Na徐放B錠200mg服用時の注意点は?
以下の患者さんは事前に医師に必ず伝えなければなりません。
・以前使用してかゆみやアレルギーなどの症状が現れたことのある人。
・肝障害、自殺企図の既往、自殺念慮、原因不明の脳症や昏睡の既往がある人。
・妊娠や妊娠している可能性がある人、授乳中の人。
・ほかの薬を内服している人。
※正常な妊婦が奇形を発症する確率は2%前後です。
バルブロ酸ナトリウムを服用した場合10%まで上昇するとされています。
バルプロ酸Na徐放B錠200mg服薬方法は?
通常、1日2~4錠(400~800mg)を1~2回に分けて内服します。
最高で1日5錠までとされています。
指示された服用方法に従い、かまないで水で服用します。
※もし飲み忘れた場合は、気が付いたときにできるだけ早く飲みます。
1日2回服用の場合は、次の服用までの間を6時間あけます。
絶対に2回分を一度に飲んではいけません。
バルプロ酸Na徐放B錠200mg服用時のまとめ
バルプロ酸ナトリウムは「デパケン」という気分安定薬のジェネリック医薬品です。
デパケンは、てんかん発作を起こす患者さんが服用していて、飲み忘れるとけいれんを起こすこともあるてんかん治療薬であることは知っていました。
気分を安定させる効果があることから、うつ病の患者さん気分障害の患者さんにも使用していることを夫が内服していることから知りました。
夫は1日4錠、1回2錠朝と夜に飲んでいます。
副作用の内容が多いので、症状の観察は怠れないと思いました。