エビリファイってどんな薬?副作用や注意点は?

エビリファイってどんな薬?副作用や注意点は?

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エビリファイってどんな薬?

副作用の少ない安全性の高い薬といわれています。

しかし副作用がないわけではありません。

説明書では「興奮や不安を抑え気分を安定させたり、意欲の低下・うつ状態を改善する薬です。

脳に働き、セロトニンやドパミンなど神経の刺激を伝える物質の働きを調整します」とあります。

しかし、薬の効能とは反対に、かえって興奮してしまう場合もあります。

 

エビリファイの副作用は?

全体的に副作用は軽いですがあります。

1アカシジア

静座不能症ともよばれ、足がむずむずしてじっとしていられなくなるという副作用。

足がむずむずして落ち着かないため、足踏みを繰り返したり、うろうろと歩き回ります。

また足のムズムズに伴い、不安や焦り、イライラやソワソワ、不眠などの症状が出現することもあります。

医師に相談することで、

・エビリファイを減薬する

・他の薬に変更する

・副作用止めの薬を使うなどの対処できます。

2不安、不眠、焦燥

エビリファイはドーパミン受容体を刺激しドーパミン量を調整するのですが、かえって精神状態を不安定にしてしまうことがあります。

この副作用は血中濃度が落ち着くまでの一時的なものであるため、自然と改善していきます。

血中濃度が安定するまで補助的な薬を併用することもあります。

3体重増加

エビリファイを使用して体重増加はほとんど見られません。

体重増加をした場合には、食生活などの生活習慣を見直すことを行います。

4眠気、不眠

たまに眠気の副作用を生じることがあります。

その場合は睡眠環境の見直しを行います。

寝る前のスマホや喫煙、アルコールなどがないかなど生活習慣を見直します。

5錐体外路症状

手の震え、筋肉が固くなる、アカシジア、ジスキネジア(手足が勝手に動く)
などの症状がおこる場合もあります。

6高プロラクチン血症(乳汁分泌、性機能障害)

エビリファイではほとんどない副作用です。

症状は、胸の張り、乳汁分泌、月経不順、性欲低下、勃起障害などです。

高プロラクチン血症になると骨粗鬆や乳がんになる可能性があるのですぐに医師に報告する必要があります。

7不整脈

エビリファイで不整脈を起こすことは稀です。

服薬量が多いと起こしやすいためすぐに医師に報告し対処しなければなりません。

8悪性症候群

悪性症候群の症状は次のことがあります。

・発熱(高熱)

・意識障害(意識がボーッとしたり、無くなったりすること)

・錐体外路症状(筋肉のこわばり、四肢の震えや痙攣、よだれが出たり話しずらくなる)

・自律神経症状(血圧が上がったり、呼吸が荒くなったり、脈が速くなったりする)

・横紋筋融解(筋肉が破壊されることによる筋肉痛)

生命の危険があるためすぐに医師に報告し対処が必要です。

 

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エビリファイ服用時のメリットは?

一般的な抗精神病薬の副作用の体重増加が少ない。

強力な鎮静をかけないため、眠気やふらつきなども起こりにくい。

 

エビリファイ服用時のデメリットは?

血糖やコレステロールを上昇させ体重増加を起こす。

動脈硬化や心筋梗塞、脳梗塞などの発症リスクを上げる。

鎮静力が弱いので、不眠や焦り、不安が起こりやすい。

 

エビリファイの服用の仕方は?

効果の出方は1週間から数か月と個別性があります。

1統合失調症

1日6mg~12mgを1日1回ないしは2回に分けて

改善後は1日6㎎~24㎎を1日1回ないしは2回にわけて

2双極性障害の躁状態

1日1回24㎎から

改善後は1日12㎎~24mgを1回

3うつ病、うつ状態

1日1回3㎎から

増量は3㎎ずつ、最大量は15㎎

4自閉症スペクトラム症に伴う易刺激性

1日1回1㎎から

増量は3㎎以内ずつ、最大量は15㎎

 

エビリファイの特徴は?

穏やかに効くために副作用の少ない安全性の高い薬です。

適応範囲も広く、統合失調症、双極性障害、うつ病、パーソナリテイ障害、発達障害などの疾患に使われます。

鎮静力が弱いため、体重増加や眠気が起こりにくい薬です。

鎮静力が弱いため、初期に不安や不眠、焦燥などが起こりやすいです。

アカシジアが比較的多いです。

まとめ

夫はエビリファイ錠6ミリグラムを1日1回朝食後に飲んでいます。

以前6ミリグラムを中止したときに、落ち着かなくなり夜間も不眠になり結構大変でした。

医師に症状を報告し再入院になった経緯があります。

エビリファイは副作用の少ない薬とは言うけれども、安易に中止してほしくなかったと思います。

1か月ほどの入院で症状は改善して、またエビリファイを服用しています。

アカシジアの症状は見られ、立ったり座ったりして落ち着かないこともありますが、ほかの副作用がないので6mgを内服して様子見ています。

精神薬は個人差があるので、怖いなと思います。(※やめたくてもやめるのに勇気がいります)

 

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