パーキンソン病とアルツハイマー病、どちらの治療を優先するの?

パーキンソン病とアルツハイマー病、どちらの治療を優先するの?

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持病があっても認知症の薬を服用できるのか、専門医に聞いてみました

 

Q:パーキンソン病患者ですがアルツハイマーとも診断されました。認知症の薬を飲むとパーキンソン病が悪化するというのは本当ですか?

A:パーキンソン病は脳の特定部分の神経細胞にレビー小体という異常構造が現れて神経細胞が減少し、脳内のドパミンが不足する病気です

体が硬くなる、動作がゆっくりになる、手足が震えるなどの特徴的な運動障害がみられます

 

またレビー小体が大脳全体に広がってくるとレビー小体型認知症と同じような状態になり、認知機能障害があらわれる場合があります

パーキンソン病の患者さんの脳はドパミンの量よりもアセチルコリンの量が相対的に多い状態になっています

 

そこにドネペジルなどのコリンエステラーゼ阻害薬を投与するとアセチルコリンの量が増えドパミンとのバランスがますます崩れてしまいます

その結果手足のふるえや動作が遅くなるなどの症状がひどくなる場合もあります

反対にレボドパなどのパーキンソン病の治療薬が幻視や幻想などの精神症状を誘発したり、悪化させたりすることもあります

 

つまり認知症の症状に対する治療とパーキンソン病の治療を同時に行う場合は、一方の症状が改善すれば、もう一方は悪化するという難しい問題が起こるのです

どちらの症状を改善することが本人にとって幸せなのかを検討して、治療に優先順位をつける必要があります

医師とよく相談しながら丁寧に進めていくことが大切です

 

 

パーキンソン病とは?

脳幹の一部分である中脳には黒質と呼ばれる個所があり、ここの神経細胞では神経伝達物質のドパミンが作られています

パーキンソン病になると黒質の神経細胞が減少するため、ドパミンが不足して下記のような症状が現れます

パーキンソン病患者の脳幹では、神経細胞内にレビー小体が現れることが分かっており、それが神経細胞の減少に関係しているのではないかと考えられています

これらの症状はレビー小体型認知症でも見られます

 

振戦:特に安静時に手足や頭などにふるえがおこる

筋強剛:手足の筋肉の緊張が高まり、関節の曲げ伸ばしがしにくくなる

動作緩慢:動きが遅くなって少なくなる。顔の表情も乏しくなる

姿勢反射障害:体が傾いたときに立て直せず転倒しやすくなる

そのほかの症状:自律神経障害(便秘、立ち眩み、起立性低血圧)、歩行障害(小刻み歩行、突進歩行)、精神症状(反応の遅れ、うつ状態)などもみられる

 

参考資料:認知症のベストアンサー

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