快適な睡眠をもたらすための援助について

快適な睡眠をもたらすための援助について

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入眠睡眠の援助

  • 睡眠は人間の基本的欲求であり、生命活動を維持していくために不可欠な生命現象である。人の生活のおよそ3分の1が睡眠に当てられていることを思えば、いかに人間にとって睡眠が大切であるかが分かる
  • 生体は1日を臭気とするリズミカルな変動を繰り返しており、1日の中で脈拍数、血圧、体温、ホルモン分泌、尿量などが変化している。
  • このような身体現象の臭気的な変動をサーカデアンリズムとよぶ。
  • また人間は生活習慣に応じて覚醒・睡眠の生活リズムを持っている。
  • 生活リズムを整え、サーカデアンリズムと昼夜の生活リズムを同調させることが睡眠援助の基本である。
  • 睡眠に対する満足感は個別的・主観的なものである。
  • したがって1日の目覚めを心地よいものにし、疲れが取れ活力がみなぎるような睡眠への援助としては、環境の調整と共に声帯内部の環境と個人の睡眠習慣を整える事が必要である

目的

  • 不眠を訴えたり睡眠が不足していると考えられる場合に、快い睡眠を確保し不眠が慢性化するのを予防する

適応

  • 不眠を訴える患者
  • 訴えが無くても睡眠が不足していると考えられる患者

知っておくべき情報

実施する為に必要な情報
  • 睡眠の習慣:就寝と覚醒時刻。薬物(睡眠薬、鎮静薬など)の使用
  • 睡眠状態:時間、深さ、寝つき、目覚め、途中覚醒の有無
  • 睡眠に関する満足感
  • 睡眠を左右する因子:身体的因子(運動不足、過労、嗜好品の摂取状況、痛みや苦痛)精神的因子(不安や心配)環境的因子(寝具、音、光、生活習慣)
判断
  • 睡眠に満足しているか
  • 必要な睡眠がとれているか
  • 入眠を妨げる因子は何か
方法
  • 生活リズムの整備
  • 就寝儀式の導入
  • 環境の整備
  • リラクゼーションの実施
  • 不眠への援助(マッサージ、身体症状のコントロール、精神的支援、睡眠薬の管理)
援助の評価
  • 睡眠時間は改善したか
  • 満足感がもたらされたか
  • 昼間の活動状況は改善したか
  • 睡眠に関する薬物療法の使用量・回数が減少したか

 

 

 快適な睡眠をもたらす援助準備

看護師:手指衛生

患者:

  • 患者に睡眠のための援助の必要性を説明し同意を得る
  • 光の工夫をする。覚醒時光が当たるようにする
  • 朝 戸外の光に当てる
  • ※朝目覚めてから2,3時間以内に耐容のまぶしく明るい光を当てると、起きてから15時間以内にメラトニンなどの睡眠物質の分泌が促進され自然に眠くなると考えられている
  • 昼間の生活に一定のリズムを持たせる、起床就寝食事休息活動時間を規則的に調整する
  • 個別的な生活習慣を取り入れる
  • 日中の活動性を高める

下準備

  • 寝衣寝具の調整をする
  • 体を締め付けない楽なものを選ぶ
  • 材質は吸湿性保温性に富むものが良い
  • 眠りに最適な寝床内気候は体温よりやや低めの33度くらい。湿度は50%程度である
  • 体動困難な患者の敷き布団・マットレスについては、体圧分散を図り減圧除圧目的の特殊マットレスの使用が望ましい

 


 

 入眠睡眠への援助の実際

睡眠環境を整える

  • 身体症状や好みに応じて環境を整える
  • 症状の変化によって調整する

入眠を促す援助を行う

  • イブニングケア(排泄の世話、洗面、歯磨き、寝衣寝具の調整、ナースコールの位置の確認、消灯)を行う
  • 患者の就寝儀式を聴き、それらを入院中でも可能な方法で患者が行なえるようにする
  • ※就寝儀式とは普段寝る前に習慣的に行っている行為をいう。
  • それは子供の頃親がしつけとして行っている「トイレに行って、歯磨きをして、おやすみなさいの挨拶をして」お言った一連の行為である。
  • 就寝儀式を行えるようにすることは、気持ちの安定を促し寝つきをよくする重要な要素である。
  • リラクゼーション(気分転換、音楽、読書、ラジオ、テレビ)
  • マッサージ
  • ※マッサージには自律神経の緊張を下げ、血液リンパの循環を促進したり、神経や筋肉の機能を抑えてその興奮性を慎める効果がある
  • 就寝前に入浴あるいは足浴などの部分欲により、筋緊張の緩和を図る
  • 空腹感、満腹感の調整
  • 適度の運動(心身リラックス運動)を行う

身体症状のコントロール、対症看護を行う

精神的支援を図る

  • 心配や不安など睡眠を妨げる精神的要因をできるだけ取り除く
  • 患者の話を十分に聞き、眠れないという気持ちを受け止める「寝ていましたよ」「昼間寝ているからいいじゃないですか」という不用意な言葉は禁物である

睡眠薬の管理をする

  • 必要に応じて支持された睡眠薬を効果的に服用できるようにする

援助の内容とその結果を記録する

 

 

参考資料:看護技術プラクティス

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