夫の闘病・認知症と闘う

夫の闘病・認知症と闘う

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認知症と闘う

仕事が終わってから子供たちと夫の面会に行ってきた。急に夫に会いたくなったという長男の提案だ。夫は子供たちに元気かと笑顔で話しかけた。

 

いつも会っている夫と変わりない様子だが、少しイライラしている様子にも思えた。

よく聴いてみると、血液検査の結果ナトリウムに異常があるとのことで水分制限をされたらしい。

 

おしっこが出にくいと訴え、医師から水分摂取を勧められ実行していたのだ。しかし今度は水分の摂りすぎで水分制限だそうだ。

これでは夫がイラつくのも分かる気がする。

 

病室を出る時、子供たちは夫とハイタッチをして別れた。ついでに私もハイタッチ。

看護師さんが「仲がいいね」と言っていたが、本当に仲の良い親子の光景だったと思う。

 

夫は「自分が入院したお蔭でみんなに迷惑をかけていないか、近所に嫌な思いをしていないかと考えると申し訳ない」と言っていた。

その辺の気遣いはいつもの夫と変わりない。

 

長男は夫の目に力がなくぼんやりとした感じだったという。

次男は活気や勢いがなかったという。二人とも本当によく観察している。夫を見る目に甘い私よりも正確に夫のことを把握しているようだ。

 

子供たちには夫の前頭葉が委縮していること、認知症であることを伝えた。

できれば施設を利用しなるべく仕事を続けたいことなどを話した。

 

子供たちは表情を変えず明るく、無理に笑顔をつくって私に心配かけないようにしているようだった。内心とても不安で心配していることが理解できる。

認知症について殆ど知識のない子供たちだから余計に不安がっているはずだ。

しかし本当のことは伝えなければならない。

医師からのICも希望しなければ。仮に間違っていることを子供たちに伝えたとしたら、早く訂正しなければならないから。

 

認知症の夫と90歳の母の介護を同時にするのは困難だと思うので、これからは病院や施設などを利用しながら生活していかなければと思う。

 

子供たちにはショックだったかもしれないけれども。真実を知っておいてもらわなければならない。親子なのだから隠しておく必要もないと思う。

これからはチームケアも必要になってくるだろう。認知症との長い闘いになりそうだから。

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