夫の闘病・日記を書く夫
日記を書く夫
「おはよう」と言って出てきた夫は、上着の襟を内側に入れ込んで着ている。
「襟を出してちゃんと着てね」と言いながら、襟を外側に直した。夫は「今、はおったところだ」と弁解にならない弁解をした。
ノートにちゃんと書いたというので、昨日持って行ったノートを見せてもらった。本当にその日あったことを比較的細かくノートに書いてあった。良かったあ。
もしかしたら、認知症のせいで書けないかもしれないと思っていたので、沢山書けてあったホッとした。
私が何時に面会に行き、何時に帰って行ったか時間も書いてある。長く続いてくれますように。もし認知症だったとしても、ゆっくりと進行してくれますように。
仮に認知症だったとして、症状が進まないうちに、夫との時間をたくさん持ってたくさん思い出をつくらなければ。ということは、私も仕事を辞めて夫と一緒の日々を過ごした方が良いのかもしれない。
贅沢さえしなければ仕事を辞めても生活できるだろう。それよりも夫との日々を大切にした方が後悔しないかもしれない。
介護休業を利用するか、デイサービスなどの施設を利用するか、どちらにしても地域包括センターに相談をして、介護予防ケアプランを作成してもらえるか聞いて見なければならない。
退職する前に、失業手当に関して年金センターに相談に行くことも忘れないでおこう。
センターの職員は12月31日に退職する事を勧めてくれたが、遅すぎて無理のような気がする。