難聴患者の看護計画

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難聴患者の看護計画

#1視力低下、随伴症状に伴う転倒や外傷の危険性がある

看護診断 身体損傷リスク状態

危険因子:感覚機能の障害、身体的因子、物理的因子

看護目標

長期:聴力低下の程度を把握し随伴症状の緩和を図り損傷を起こさない

短期:1)聴力障害レベルを理解し、薬物療法の無垢的や生活を調整することの必要性がいえる

2)安静予防策のコンプライアンスと補助具を活用できる

OP

・聴力低下の程度、めまい、ふらつき程度、出現状況の観察

TP

・聴力障害や随伴症状が生活にどのように影響を及ぼしているのか、生活のしずらさを把握する

・ベッド周囲の環境を整理し、歩行のスペースを確保する

・活動能力に応じて手すりや補助具を使用したり介助方法を検討してみる

・安定性のある身体の動作がとれるように援助する

・警報、サイレン、緊急アナウンスなどの情報提供の方法について患者と一緒に考え援助する

EP

・患者家族に危険物を取り除くように指導する

・薬物治療の目的、正確に投与することの重要性、また生活を調整することを指導する

・手すりや補助具を使用し、患者のペースで行動が行えるように見守る。家族にも同じ対応をするように指導する

 

#2知識不足により不適切な薬物管理や安静保持の困難に関連した聴力低下の危険性がある

看護診断 ノンコンプライアンス

関連因子:計画された治療行動に関連する知識と技能

診断指標:症状悪化の徴候、客観的な検査成績

看護目標

長期:正しい知識を得ることで治療の指示を遵守できる

短期:1)原疾患を理解し薬物療法の目的や安静の必要性がいえる

2)服薬管理や安静の必要性を理解し実行できる

OP

・聴力低下による症状の出現状況、程度観察

・純音聴力検査

TP

・服薬の時間を守り量を正確に投与できるように患者と一緒に管理方法を検討する

・患者が安静を保てるようにベッド周囲の手が届く範囲に必要な生活用品を整える

EP

・服薬の目的、時間、量について説明し正確に服薬できるように指導する

・急性期に安静療法の指示がある場合、その必要性や程度、期間などを説明する

 

#3聴力低下に伴うコミュニケーション障害がある

看護診断 言語的コミュニケーション障害

関連因子:加齢、炎症、神経系障害、ストレス、環境

診断指標:不適切な言語的表現、通常のコミュニケーションのパターンを理解、維持するのが困難

看護目標

長期:新しいコミュニケーション手段を獲得し、コミュニケーションを円滑に行うことができる

短期:難聴の原因に応じた方法でメッセージを受け取ることができる

OP

・症状の出現状況、程度の観察

・声の大きさ、高さ、および話す速さ、話しかける位置の観察

TP

・患者の正面を向いてはっきりと低音で明瞭に話す

・室内の雑音を少なくする

・患者が理解しにくい単語は違うことばで言い換えて表現する

EP

・患者が慣れているコミュニケーション方法を活用できるよう指導する

・新しいコミュニケーション手段を使って社会復帰がどの程度可能か、患者家族と一緒に考え指導する

 

#4聴力低下に伴い社会的孤立状態にある

看護診断 社会的孤立

関連因子:健康状態の変調

診断指標:ハンデいキャップの徴候、大衆の中で不安定、ひきこもり

看護目標

長期:難聴という障害を受け入れ自ら他者との関係を図っていける

短期:1)思いを表出できる

2)難聴の自分を語ることができる

OP

・イライラ感や落ち着きのなさの程度の観察

・活動性の観察

TP

・現在抱いている思いを表出できるように、傾聴する姿勢で患者に接する

・今までにどのような方法で感情をコントロールしてきたのか確認し、一緒に方法を検討する

EP

・家族にゆったりした気持ちで会話するように指導する

・自分の長所を見つけるように指導する

 

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#5聴覚の代償獲得に集中したことに伴う気分転換活動が不足している

看護診断 非効果的コーピング

関連因子:緊張を和らげるパターンの混乱

診断指標:精神集中が下手、コーピングできないと言葉に出す

看護目標

長期:聴覚に代わる情緒的刺激の手段を得て生活を楽しむことができる

短期:リラクゼーション法を見出すことができる

OP

・緊張感、疲労感、肩こり、頭痛の有無とその程度

・動悸、顔面紅潮、息苦しさ、不眠の有無とその程度

TP

・緊張緩和の援助を行う

・患者と一緒に日課を計画する

・新しいコミュニケーション手段の獲得を支援する

EP

・今まで培ってきた気分転換の方法を想起し生活に楽しみを見出せる方法を指導する

 

#6聴力悪化による将来への不安がある

看護診断 不安

関連因子:健康状態、経済的状態、役割機能に対する脅威

診断指標:脈拍数の増加、血圧上昇、不眠、問題解決能力の減弱

看護目標

長期:今後の生活の見通しを明確にし不安の軽減を図ることができる

短期:1)不安の表出ができる

2)効果的なコーピングを用いることができる

OP

・症状の出現状況、程度の観察

TP

・患者の思いを傾聴し共感的態度で接する

・今までに培ったコーピングを想起しそれを用いられるよう援助する

・退院後の生活をどのように過ごそうとしているのか確認し、患者の考えに添える支援を提供する

EP

・地域の関連機関や患者会、社会資源の活用について指導する

 

#7疎外感、孤独感に伴い自己に対する否定的な感情がある

看護診断 自尊感情状況的低下

関連因子:機能障害、社会的役割の変化

診断指標:自己否定的な発言をする、状況をうまく取り扱えないと自己を評価する

看護目標

長期:聴力障害の自分の感情や考えを言葉に出して表すことができる

短期:1)自分の長所を語ることができる

2)聴力障害についての思いを表出できる

OP

・自己を否定するような言動の有無

・睡眠、食欲、日常生活行動の状況などの観察

TP

・聴力の程度や治療経過予後について疑問点がないか確認し、あれば医師と連携しながら援助する

・患者の考え思いを共感的に受け止め、その思いに沿った援助をする

EP

・自分自身についての考え方、味方を表出するように指導する

 

#8随伴症状に伴う睡眠障害がある

看護診断 不安

関連因子:不安、環境因子、頻回の昼寝

診断指標:患者が入眠困難または睡眠持続困難を訴える

看護目標

長期:随伴症状が緩和し、1日の睡眠パターンと活動のバランスがとれる

短期:1)薬物を正確に内服できる

2)睡眠を妨害する原因を明確に言える

3)日中の生活予定を立てることができる

OP

・随伴症状

・薬の副作用

・不眠に関連した症状

・随伴症状の原疾患に対する認識の確認

・入眠困難、睡眠持続困難、睡眠への府満足感の有無

TP

・患者と一緒に日中の活動予定を立てる

・日中の睡眠が1時間以上にならないように援助する

EP

・薬の作用副作用について説明し、薬の正確な量、決められた時間に内服するように説明する

 

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#9随伴症状に伴う苦痛に関連して食事摂取量が低下して居る

看護診断 栄養摂取消費バランス異常:必要量以下

関連因子:食物の摂取ができない、心理的要因

診断指標:理想体重より20%以上少ない体重、1日推奨食物摂取量より少ない不十分な食物摂取の訴え

看護目標

長期:随伴症状が緩和し、経口摂取量を増すことができる

短期:1)食事摂取の必要性について説明することができる

2)随伴症状の治療方法について説明できる

OP

・随伴症状、それに伴う苦痛などの程度、出現状況の観察

・食事摂取量、食事の内容

TP

・食事の前後にブラッシングやうがいを援助する

・食事時にリラックスした姿勢、気分の落ち着く雰囲気で摂取できるように援助する

EP

・患者が食べたい食品を高蛋白質、高カロリー食品から選択できるように患者家族に指導する

・随伴症状の緩和のための治療方法について、医師と連携を取りながら説明する

 

#10安静保持、活動範囲の狭小化に伴う便秘がある

看護診断 便秘

関連因子:不十分な身体活動、最近起こった環境変化

診断指標:排便回数の減少、排便時のいきみ、排便に伴う疼痛

看護目標

長期:規則正しい排便があり、排便時の痛みや不快症状がない

短期:1)2日以内に規則正しい排便がある

2)排便がいきむことなく排泄できる

OP

・症状の出現状況、程度の観察

・排便回数、便の回数

・腹鳴、腸蠕動音

TP

・毎日一定の時間に排便するように援助する

・十分な水分摂取や食物繊維の多い食品接種を促す

・腹部マッサージや温罨法、体位変換、制限内の運動を行えるように援助する

EP

・便意があれば必ず排便するように指導する。安静療法時は患者が気兼ねしないようにプライバシーに十分配慮する事を説明する

 

参考資料:疾患別看護過程

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