内臓脂肪が引き起こす動脈硬化

内臓脂肪が引き起こす動脈硬化

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内臓脂肪が引き起こす動脈硬化・コレステロールと内臓脂肪

内臓脂肪は直接、動脈硬化を引き起こすわけではありません。しかし、めぐりめぐって動脈硬化を進行させる重大な危険因子です

内臓脂肪型肥満とは?脂質異常症、高血糖などを招く、生活習慣病の根本原因

内臓脂肪とは肝臓や胃など臓器の周囲にたまる脂肪のことで、多くの脂肪細胞から成り立ちます

おなかがポッコリとした肥満は内臓脂肪によるもので、このタイプの肥満は内臓脂肪型肥満と呼ばれています

内臓脂肪型肥満の人の場合、一つ一つの脂肪細胞が脂肪をたっぷりため込んで、肥満がない人に比べて2~3倍の大きさに肥大化します

 

・内臓脂肪による動脈硬化のリスク

内臓脂肪型肥満は、様々な生活習慣病の根本原因になります

内臓脂肪が増えることで生じる脂質異常症は、特に血液中のHDLコレステロールの減少と中性脂肪の増加を引き起こします

 

たとえLDLコレステロール値が高くなくても、脂質異常症、高血糖、高血圧といった3つの総合力で動脈硬化を促進してしまいます




定検診を受ける。腹囲に加え血中脂質、血糖、血圧をチェックする

内臓脂肪型肥満かどうかを調べるには特定検診が有用です

特定検診ではまず腹囲を測定します。男性は85センチ以上、女性は90センチ以上あると、内臓脂肪型肥満と判断する目安になります

 

腹囲が目安を超えていて、尚且つ、血中脂質、血糖、血圧の3つの項目のうち、2項目以上に当てはまる場合は、動脈硬化の危険性が高い状態つまりメタボリックシンドロームと診断されます

 

肥満した人の脂肪細胞。悪い物質を分泌し、体の様々な部位に炎症を起こす

脂肪細胞は肥満のない状態では血管を保護したり、糖尿病を予防したりする、良い物質を分泌します

ところが内臓脂肪型肥満があると、肥大化した脂肪細胞から悪い働きをする物質が分泌されるようになります

この悪い物質が脂質異常症や高血糖、高血圧を招いたり動脈硬化の進行を促したりします

 

また内臓脂肪は胃や腸の周りに蓄積しやすく、胃や腸から肝臓に向かう血管を通じて脂肪や脂肪細胞から出る悪い物質を肝臓へ送り込みます

その結果肝臓が担っているコレステロールの産生に乱れが生じたり、肝臓自体に脂肪がたまって脂肪肝を招いたりするようになります

 

 

参考資料:「きょうの健康」

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