2度目入院の最初の面会
最初の面会
入院後3日目に病院から電話が入った。
担当医と夫が話し合った結果、隔離病棟解除となったことを病棟看護師が知らせてくれたのだ。
次の日の夕方思いもかけず、夫から電話があった。「今日から電話かけられるようになった」ということだった。弱弱しいけれども暖かく穏やかな、確かに夫の声だった。
面会に来てほしい、待っているという内容だった。以前入院した時と同じような電話内容だった。
以前入院した時には、電話をかけることができるようになるまで相当日数がかかったと思うが、その時と比較すると、今回は症状が軽快するスピードがすごく早い。
薬の処方さえ、夫に適していたなら、入院する必要がなかったくらいのレベルだと思う。
担当医も、自分の処方がより適切だったら、夫の入院はなかっただろうと思っているかもしれない。
今回のような過ちをしないために、今度退院する時には、夫の一日の行動を計画立てて生活しやすいようにしなければならないと思う。
なるべく家に閉じこもらず、社会の中に出ていくように、デイサービスなどを利用して生活に張りを持ってもらわなければならないと思う。
夫が活き活きと生活できる、そんなスタイルを作らなければいけないと思う。それに夫の希望を取り入れて東京にもいってこよう。
環境が変わる生活は不安だけれども、夫が目的を持つことはよいことだし、そうできるように妻として協力しなければ。
とりあえず、夫の表情と言葉を聞いて一安心した。やはり薬物療法と、睡眠などの休養の効果はすごい。
今まで食欲がなくて朝食を食べれなかったのに、しっかり食べることができるのだそうで、顔も少しふっくらしていた。
「ほんの数日で、こんなに変わるんだ」と、入院治療の凄さを実感した。