夫の闘病・息子たちと夫の面会に行く

夫の闘病・息子たちと夫の面会に行く

息子たちと面会に行く

休日に次男の提案で夫に会いに行くことになった。夫はベッドに腰かけて野球を見ている風であった。

 

私がドアを開け「おはよう」と声をかけたが、不意を突かれたのか、夫の表情は変わらず言葉も出なかった。

 

私にはすぐにわかった。今日は調子の悪い日だという事が。

 

しかし子供たちの顔をみたら、表情が変わり笑顔になるかもしれないと少し期待した。子供たちが顔を見せ言葉をかけたが、夫の表情に変わりはなかった。

 

 

「調子はどう?」との息子の問いかけに「わるい、全然眠れなかった」と躊躇せずに答えた。夫は本当に不調な様子だった。

 

子供たちが冗談を言って夫の気分を紛らわそうとしてくれても、全く心に余裕がない様子だった。それでも子供の手前我慢しているようでもあった。

 

もし子供たちがいなくて私一人だったら、もっと自分の体調の悪さについて訴えていただろう。マイナスの言葉を私に対して沢山投げかけていただろう。

 

なかなか病気が良くならない、良くなっていないことを息子たちは改めて実感しただろう。

閉鎖病棟の雰囲気の中に夫が次第に染まっていって、違和感や不自然感が無くなっていくのを感じる。

 

本当に、他患に染まって違和感が無くなる前に退院してもらわなければならない。まだ60代だものずっと入院しているのは早すぎる。

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