夫の闘病・夫に面会
夫に面会する
朝、出勤前に夫のところへ洗濯物を届けに行った。思いもかけず看護師が面会するかどうかと聞いてくる。
夫は笑顔で私に対応してくれた。トイレとベッドしかない個室に夫はいた。私を避けているような目にもみえたので、会うとすぐに私は夫のそばに近づき手を握った。力を込めて握っていた。
夫は自分のことを話してくれた。何時も怖い夢を見る事。退院したら東京へ行って働くこと。精神病院に入院したのだからカッコ悪くて家には戻れないこと。
長生きしていたら、また私に合うこともあるだろうという事などを話した。私も一緒に東京へ行くというと、それはできないと拒否された。病気が軽快して来たら様子も症状も状態も良くなっていくだろう。
とりあえず私のことは怒っていないというので一安心する。少しずつ面会して夫との距離を縮めていこう。
これからずっと一緒に生きて行く為に準備をしなければ。夫を信じよう。病気を治すと言ってくれた夫を信じよう。