慢性腎臓病ってどんな症状?透析治療の選択は?

慢性腎臓病ってどんな症状?

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しのびよる慢性腎臓病

慢性腎臓病は悪化するまで症状が現れません

進行すると心筋梗塞や脳卒中を起こしやすくなり、透析療法が必要になることもあります

早期に発見し、治療を始めましょう

腎臓の働き 全身の血液から不要なものを取り除き、きれいにする

腎臓は握りこぶしくらいの大きさで、体の左右に一つずつあり全身を巡った血液が流れ込み、血液中の老廃物を取り除く働きをしています

取り除かれた老廃物は余分な水分や塩分と一緒に尿となり、膀胱を経て体の外に排泄されます

腎臓に血液を送る腎動脈は、どんどん枝分かれして細くなり、やがて1本の細い血管が毛糸玉のように絡まった組織になります。これが糸球体です

慢性腎臓病になると、この糸球体が壊れていきます。一程度以上に壊れてしまった糸球体は正常に戻ることはありません

 

慢性腎臓病とは 腎臓の働きが徐々に低下していくいくつかの病気の総評

慢性腎臓病は、腎臓の働きが少しずつ低下していく病気の総称です。日本には1000万人を超える慢性腎臓病の人がいると推計されます

慢性腎臓病の危険因子には糖尿病、高血圧、肥満、メタボリックシンドローム、脂質異常症、高尿酸血症、喫煙などがあげられます

そのなかでも糖尿病と高血圧は深く関連しているといわれています

慢性腎臓病と総称される主な病気には、闘病描画引き起こす糖尿病性腎症、高血圧と加齢が影響する腎硬化症、何らかの免疫異常や炎症がかかわっている慢性糸球体腎炎などがあります

慢性腎臓病の腎臓

慢性腎臓病になると、四丘体の入り口の欠陥は拡張し、出口の血管は収縮します。そのため糸球体の中の血圧が上がり糸球体が肥大してきます

するとアルブミンなどのタンパクが血管から漏れ出してしまうのです。このような異常は糖尿病が原因の慢性腎臓病でよく起こります

 

自覚症状 進行したじん不全の状態になると現れる

慢性腎臓病になっても腎臓の働きがかなり低下するまで自覚症状はありません。なぜなら腎臓は一部の糸球体が壊れても、残った四丘体が機能を補ってくれるからです

機能している糸球体が6分の1程度まで減った時に、残った糸球体だけでは支えきれなくなり始めて症状が現れてきます

現れてくる症状はだるさ、食欲不振、頭痛、吐き気、むくみ、動機、息切れ、高血圧、貧血、骨が弱くなるなどです

腎臓は赤血球を作るためのホルモンを分泌しているので、腎臓の機能が低下すると、このホルモンの分泌も減り貧血が起こることがあります

骨を丈夫にするホルモンの調節にもかかわっていて、骨が弱くなるという変化も起きてきます

このような症状が現れる段階が腎不全です。さらに腎臓の機能が低下すると、透析療法などが必要になることがあります




慢性腎臓病の危険性 心筋梗塞、脳卒中、認知症に至る前のサイン

慢性腎臓病は心筋梗塞、脳卒中、認知症などの原因になることも明らかになっています

心筋梗塞と脳卒中に関しては、一部の慢性腎臓病のある人はそうでない人に比べて発症率が約3倍と高くなります

慢性腎臓病になると認知症の危険性も高くなります。慢性腎臓病の原因となる糖尿病や高血圧は全身の血管を障害します

さらに腎臓の働きが低下すると体に老廃物がたまり血圧も上がります

それによって心筋梗塞や脳卒中の発症が上がり、認知症を発症する危険性も高まるのです

また認知症と関係する脳の小さな血管の構造は、糸球体とよく似ています

 

2 慢性腎臓病・透析治療法の選択

透析治療法の選択

透析療法には血液透析と腹膜透析という方法があり、それぞれ長所と短所があります。日本では血液透析を受けている人が圧倒的に多いのですが、選択肢は1つではないのです

 

透析療法とは 働きが低下した腎臓の代わりに血液をろ過する

慢性腎臓病が進行して腎臓の働きが低下すると、血液中に含まれる老廃物をろ過できなくなり、その老廃物によってさまざまな症状が現れてきます。この状態を尿毒症といいます

透析療法は腎臓の働きの代わりをして老廃物や余分な塩分、水分を輩出する治療法です

透析療法で知られているのは医療機関に週3回ほど通い、1回に4~5時間かけて行う血液透析です

この方法以外に自宅などで、医療器具を使って自分で透析する腹膜透析という方法があります

透析療法が開始されるのは、通常GFRが10未満になってからです。尿毒症の強さや、生活にどの程度支障があるかといったことも、考慮して開始するかどうかを決めます

 

透析療法1血液透析 投石機を用いて全身の血液をろ過する

日本では透析療法を受けている人の大部分が血液透析を受けています。もっとも一般的な透析法で、血液を体外で循環させ透析器を通すことで血液をきれいにする治療法です

透析機に十分な血液を送るために腕の静脈と動脈をつなぐ手術を行います

つないだ部分をシャントと呼び、ここに針を刺してチューブにつなぎ、血液を送り出します。体外に出た血液は人口の腎臓ともいえる透析機でろ過されます

特殊な膜でできた非常に細い管が1万~2万本も束になっていて、管の外側は透析液で満たされています

血液がこの管を通過するときに老廃物、余分な塩分や水分が幕を通過して透析液になかに出ていきます。こうしてきれいになった血液をまた体に戻します

透析中または透析の直後に血圧低下、頭痛、吐き気、筋肉のこわばりなどの症状が現れることがあります




透析療法2腹膜透析 腹膜を利用して血液をきれいにする

腹膜はおなかの毛べの表面や胃や腸、肝臓など臓器の表面を覆っている膜で、この膜に包まれた内部を腹腔といいます

腹膜透析を行うためには、カテーテルという細い管を体の外から腹腔内に通しそこに留置します。そしてこのカテーテルから透析液を腹腔内に入れます

腹膜と透析液が接すると血液中の老廃物、余分な塩分や水分などが透析液の中に染み出していきます

こうして数時間かけて、血液をきれいにしていくのです

数時間後、老廃物などを透析液を体の外に出し、新しい透析液を腹腔内に入れます。透析液の交換にかかる時間は30分間です

透析液の交換は、清潔な場所であれば自宅でも外出先でも一人でできます

腹膜透析の長所

・仕事や家事をしながら透析ができる

・受診は月1~2回

・腎臓の働きが維持される

・心臓などへの負担が軽い

腹膜透析の短所

・多量の水分は排出しにくい

・交換時に腹膜炎を起こす危険性がある

・腹膜と臓器が癒着する。腸閉塞を起こす危険性がある

・腹膜の機能が次第に低下するため、5~10年で血液透析に移行することが多い

 

腎移植は 親族や亡くなった方から腎臓を提供してもらう

透析療法のほかには、腎移植があります。移植を受ければ健康な人とほぼ変わらない生活を送れます

腎移植には親族などから腎臓を提供してもらう生体腎移植と、亡くなった方から提供してもらう死体腎移植があります

 

 

参考資料:きょうの健康

 

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