吸痰と感染予防について

吸痰と感染予防について

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吸痰と感染予防

吸引は患者にとって、看護師が行うケアの中でいちばん侵襲が高いと言われている。また排痰に関しても咳嗽や体位の調節が必要な事から、患者の体力や受け入れる気持ちに影響する。

患者にとって最も有効で安全に行える吸引、排痰について状態をアセスメントしながらケアに当たることが重要である。

感染予防の観点から吸引カテーテルはいつ交換すればよいのですか?→原則滅菌のものを単回使用する。

吸引カテーテルは原則、単回使用である。1回吸引したのち再度吸引が必要な場合には、適切に洗浄した後に使用することはある。閉鎖式吸引カテーテルは各メーカーの推奨する間隔で交換する。

CDCガイドラインに沿ったケアの実施

一つの場面の吸引で何度も吸引が必要な場合には、吸引カテーテルの外側をアルコール綿で拭き、滅菌蒸留水でカテーテルの内腔を洗浄した上で再使用する。

どうしても再使用が必要な場合、浸漬消毒保管や乾燥保管という2つの方法がある。各施設や患者のケースに応じてCDCガイドラインを参考にした院内ルールを作成し、患者の安全を守れるようにすることが必要である。

閉鎖式吸引カテーテルの場合

閉鎖式吸引カテーテルは耐久性と感染綿において各メーカーの推奨期間で使用することが望ましいと思われる。

また24時間用途72時間用の製品が存在する為それぞれの使用方法を間違えないようにする必要がある。

ルーチンで吸引を行っていますが、吸引はどれくらいの間隔で行うのが良いですか?→吸引しなければならないタイミングをアセスメントしたのち実施する。

気管吸引はルーチンで行うものではない。しなければならないタイミングをアセスメントし実施することが大切である。吸引は患者にとって苦痛であり、必要最小限で実施する必要がある。





意思疎通が可能な場合

痰の存在を確認したらその痰を自分で喀出できる状態にあるか否かを考える。自力咳嗽ができる状態であれば咳嗽を促し喀痰を行ってもらう。これが一番患者にとって合併症が少なく苦痛を最小限にできる方法である。

咳嗽が出来ない場合は何故咳嗽ができないかを考え、吸引でないと気道浄化をはかれない状態であれば吸引を行う。

患者自身が喀痰を行うための能力をどこまで保持していて、どこから機能低下しているのかをアセスメントして関わることが大切である。

意思疎通が図れない場合

痰が吸引できる部位になければ、吸引は患者にとって苦痛の原因をつくるだけになってしまう。まず吸引が必要な状況なのかを考え、次に吸引によって痰が除去できる状況なのかを考える必要がある。

吸引を行う前に考えるべきこと

吸引の必要性を考える

① 気道分泌t物の存在があるかどうか(聴診、触診、視診)

② 酸素化の低下(SPO2の値)

③ 気道内圧の上昇(主に量規定換気の場合)

④ 換気量の低下(主に圧規定換気の場合)

⑤ 咳嗽(バッキング)

⑥ 人工呼吸器グラフイックの異常

吸引を行う時に考える事

① 痰があるか?(副雑音は本当に痰の影響か?上気道閉塞による呼吸音への影響もある)

② 痰がありそうな部位は?(気管分岐部より口元側に痰がないと、吸引では取れない)

③ これまでの吸引頻度は?(吸引を頻繁に行いすぎると患者に苦痛を与え体力を消耗するだけでなく、吸引カテーテルが咽頭以下の粘膜に影響を与え、炎症浮腫を起こすことで気道狭窄を引き起こす可能性もある)

④ 咳嗽はできるか?

⑤ 深呼吸はできるか?

 

参考資料:看護技術ケアの疑問解決Q&A

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