首が痛いとき、どうしますか?Q&A

首が痛いとき、どうしますか?Q&A

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首が痛いときどうしますか?専門医に質問

首の痛みやコリに悩む人は多いものです。大方は原因のはっきりしない肩こりとなりますが、中には頸椎の病気もあります

痛みを我慢していると慢性化し一層治りにくくなります。首が痛いときは適切な薬で早めに痛みをとるようにしましょう

 

Q:長時間パソコンをしていて、首から肩がひどく凝ります。首の骨に異常はないといわれましたが治療法はないのでしょうか?

A:エックス線検査などを受けて異常がなければおそらく肩こりでしょう

主に筋肉疲労によるものと考えられるので、まずは筋肉の血行を促進するような体操をしたり、日常生活を見直して首の筋肉に負担をかけている姿勢に気を付けることが大切です

目の疲れも肩こりの原因になるので画面の明るさなどにも気を配りましょう

 

パソコン作業にチェックすること

  • 画面の位置や向きは適正か、あかるすぎないか
  • 前かがみになって顎を突き出した姿勢になっていないか
  • 肘を浮かせて作業していないか

 

 




 

Q:たびたび寝違いをします。首が悪いせいなのでしょうか?

A:根違いは多くの人が経験するもので、時に強い首の痛みをおこしますが、実は原因があまりわかっていません

足首のねんざのようなことが起こっているとも言えますし、腰でいえばぎっくり腰のようなものとも考えられます

 

検査をしてもこれといった原因のないことが多いのですが、首が動かせないほどの痛みも、しばらくすると自然に治ります

ただし繰り返し起こるようなら頸椎に異常がある可能性もあるので、一度検査を受けたほうがよいでしょう

 

 

Q:首が痛くて整形外科に行ったら、首の骨にトゲができているといわれました。トゲを取らないと治らないのでしょうか?

A:首の骨にできたトゲは骨棘と呼ばれるもので頸椎の椎体にでっぱりができて変形しているということです

 

これは加齢に伴って起こることで、トゲ自体は病気ではありません。ただトゲが神経を押すと痛みを起こすことがあります

炎症が収まれば痛みは消えるので、薬で痛みを抑えれば次第に良くなります。ただ耐え難い痛みが続く場合や神経障害が出てきた場合は手術でトゲをとることもあります

 

 

Q:首が痛くて動かせなくなり椎間板ヘルニアと診断されました。腰の椎間板ヘルニアと違う病気ですか?

A:首に起こる頸椎椎間板ヘルニアと腰に起こる腰椎椎間板ヘルニアはヘルニアが生じる場所の違いで、基本的に同じ病気と考えてよいですが異なる点もあります

腰の場合はヘルニアによって圧迫されるのが末梢神経ですが、首の場合は中枢神経である脊髄が圧迫されると重大なマヒにつながりかねません

 

椎間板ヘルニアは自然によくなることが多いのですぐに手術をしないで経過を見ることが増えていますが、首の場合は脊髄障害で手や足にまひが出たら早めに手術します

 

 

Q:なで肩で10歳ころからずっと肩こりに悩まされています

A:なで肩の人は常に肩の筋肉が引っ張られていて、肩こりが起こりやすいといわれます

体操などで筋肉を強化するのも肩こりの予防に役立ちます

 

ただし若い女性の頑固な肩こりで腕全体がだるくなるようなタイプでは、単なる肩こりではなく胸郭出口症候群という病気も考えられます

なで肩の人は、胸郭出口と呼ばれる血管や神経の通り道が狭く症状が出やすいのです

 

胸郭出口症候群

胸郭出口とは、鎖骨と一番上の肋骨との隙間のことで、神経や血管の通り道になっています。ここが狭くなって神経や血管が圧迫され首や肩から腕の症状が現れるのが胸郭出口症候群です

 

なで肩の女性に多く見られ、比較的若いうちから症状が現れます

腕を上げた状態で仕事をする人(教師や美容師)に起こりやすく、最近では肘を浮かせた状態でパソコンをする人にも良く見られます

 

この場合は腕を上げていると胸郭出口が狭くなって症状が出やすいので、できるだけそういう姿勢を避ける工夫が必要です

体操を行って筋肉の血行を促進することも勧められます

 

 

Q:首が痛いとき家庭で温熱治療器を使ったり揉んでもらったりしていいですか?

A:冷えると血流も悪くなって痛みも出やすいので、首が痛いときは一般に温めたほうが楽になる人が多いでしょう

整形外科でも温熱療法はよく行われています

 

ただし家庭用の温熱治療器は表面は暖かくなっても深いところまで温められないものが多く、肝心の筋肉が温まらなければ効果は期待できません

表面だけ温めすぎてやけどの危険もあります。十分気を付けてください

 

肩こりの時に凝った筋肉をもむ程度なら問題ありませんが、首の病気がある人は首を強く動かしたり強い力を加えたりすると危険な場合もあるので注意が必要です

目的は血流をよくすることなので、家庭で継続すしておこなうには肩こり体操などがおすすめです

 

肩こり体操

肩の上げ下げ:首をすくめるように肩を持ち上げたり、おろしたりを繰り返す

頭と手の押し合い:手で頭の前後左右を押しながら、それに抵抗するように頭を倒して押し合う

胸張り背中伸ばし:腕を後ろに伸ばして両手を組み、後ろへ引いて胸を張ったり、肘を曲げた腕を胸の前へもってきて肩甲骨を開いたりする

 

 

 

Q:長時間のパソコン作業やスマートフォンの使い過ぎでストレートネックになるというのは本当ですか?

A:頸椎は本来前方へカーブしているものですが、それがまっすぐになっているのをストレートネックと呼ぶことがあります。病名ではなく症状です

多くは首の前側と後ろ側にある筋肉の緊張のバランスが崩れて起こります

 

むち打ち症でも頸椎の病気でも胸郭出口症候群でも起こりますし、病気がなくてもいろいろな原因で頸椎がまっすぐになることがあります

 

パソコン作業やスマートフォンの使い過ぎも首の後ろ側の筋肉の疲労が重なって原因の一つになりえます

状態を招いている原因に目を向け改善を図ってください

 

 

参考資料:「きょうの健康」

 

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