高齢者ケア・便秘

高齢者ケア・便秘

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症状から見た高齢者ケア・便秘

高齢者は老化による腸蠕動の低下や腹筋力の低下、不適切な食生活、運動不足から便秘になりやすい。また老化に伴い足腰の不自由による行動範囲の制約により、座位での排便動作が取れなくなり、人に頼むことへ遠慮などによって便秘が助長される

高齢者の便秘の原因

①老化や生活習慣によるもの

・便の直腸への輸送の障害(蠕動運動の低下など)

・便意の出現の障害(認識の障害、タイミングのずれなど)

・排便反射の障害(我慢や遠慮など)

・排便動作の障害(排便動作が容易でないので)

②薬の副作用(向精神薬など

③通過障害(狭窄など)

老化や生活習慣による便秘の場合は、胃結腸反射(食事をとると蠕動運動がおこる。特に朝食後が強い)にて便秘が起こりやすくなる。便を感じて排便動作に入り、さらに腹圧をかけいきむ動作を容易にする姿勢(坐位)を取り、いきむ動作を助けると自然で楽に排便できる

便秘予防には自然排便による排泄環境を整えることがまず基本であるが、適切な食事をとることも重要である。水分の不足は便を固くし、便の排出を困難にするので水分を多めに摂取するよう心掛ける

 

おもな症状

便秘になると、便が太くて硬いか、兎糞状か、軟便で量が少なくなる。長期にわたって持続するが、間欠的に下痢と交代することがある

便秘に伴って起こる症状として、腹痛、腹部膨満、食欲不振、頭痛、疲労感などがある

 

観察ポイント

①排便の状態と便の性状・量

・回数と時間

・性状:便の色、臭い、硬さ、太さ、量、不消化物の混入の有無

・残便感

・排便動作:便意があった時にすぐに排便行動がとれる

②便秘の通過

・発症の時期、増悪傾向の有無、体重減少との関係

③排便習慣、心因性の不安や悩み、イライラ感の有無

④高齢者に対する留意点

便秘に伴って意欲低下やせん妄を起こすことがある

 

生活援助上の注意事項・留意点

①食事内容

繊維の多いもの(野菜、果物、海藻など)をとる。またヨーグルトやプルーンなども消化を助けるので良く、影響する病気がなければ適量の植物性食品もよい

②水分摂取

十分な水分摂取(特に牛乳が良い)を心がける

③運動

生活のリズムをつけ、適切な活動、体操などを取り入れる

④排便習慣

・一人で坐位動作が困難な人は、離床時間をできる限り長くし、体や脳への刺激を促す

・朝食後の腸管の蠕動運動を利用して10~20分トイレに座る

・下腹部に手を添えて力ませ、排便動作を助ける

⑤温罨法など排泄のための刺激を与える

腰部や腹部を温めたり、「の」の字を書くように腹部マッサージをする

摘便

ゴロゴロの便が肛門を塞いでいるときは、一時的に対応として潤滑油(オリーブ油、グリセリン)を塗った手袋を用いて便を指でかき出す

浣腸、座薬

一定期間以上排便が見られないとき、医師の指示を受けて浣腸や座薬を用いるが、疾患との関係で危険を伴う場合があるので、処置に関しては医療食と連携をとる

 

参考資料:高齢者ケア

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