高血圧の看護診断・損傷の潜在的状態
看護診断:降圧薬の副作用に関連した損傷の潜在的状態
看護目標
傷害が起こらないよう降圧治療を開始し経過を追う
徴候と症状
血圧の変動、可動性の障害、感覚欠損
看護介入
① 薬の副作用についての患者と介護者の理解度を調べ、どのような副作用を医師や看護師に報告すべきかについて理解しているか把握する
② 治療開始後の最初の数日間は患者を綿密に監督する
③ 医師は最初通常の服用量より少ない量を処方し、様子を見ながら徐々に増量していくことを患者に報告する
④ 姿勢を変えるときにはゆっくり行うように患者に指導する
⑤ 家庭の中に安全を脅かす障害、例えばずれやすい敷物や不適切な証明がないか調べる
⑥ 一人で暮らしている患者には訪問看護師を差し向ける
理論的根拠
① 患者や介護者が副作用に関する知識を、どの程度持っているかを把握することは、看護師が看護計画や教育方法を立てるうえで参考になり起こりうる問題点を早期に予測するのに役立つ
② 綿密に監督することで、看護師は患者に起こりうる副作用を発見、治療でき、また患者が治療に従う能力を評価できる
③ 薬は患者においては蓄積しやすく、有害なレベルに達することもある
④ 姿勢をゆっくり変えれば転倒を防ぎ、起立性低血圧による様々な症状を予防することができる
⑤ 安全に対する障害を完全に調べれば、障害を起こす可能性を減少させることができる
⑥ 一人で暮らしている高齢患者にとって、訪問看護師離れた快適な環境での治療の進み具合を評価し、治療の利点を強化するうえで、良い援助者である
患者目標
・ 治療によって起こりうる副作用を確認することができる
・ 障害を避けるために適切な注意をすることができる
参考資料:看護診断に基づく高齢者