多発性骨髄腫患者の看護計画

多発性骨髄腫患者の看護計画

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#1骨破壊による疼痛がある

看護診断 慢性疼痛

関連因子:慢性の身体的障害

診断指標:疼痛部位をかばおうとする行動の観察、言葉による疼痛の訴え

看護目標

長期:痛みが緩和し心身共に安定した生活を維持できる

短期:1)痛みの原因やコントロール方法を理解できる

2)痛みのコントロールに主体的に参加できる

OーP

・痛みの部位、持続時間、強さ、性質、痛みの増悪因子、緩和因子

・鎮痛薬の効果、鎮痛薬の副作用の程度

・痛みによる日常生活への影響

TーP

・医師の指示に基づいて鎮痛薬を投与する

・痛みによって制限される日常生活の援助を行う

EーP

・ペインスケールを用いた痛みの表現方法を説明する

・鎮痛薬の使用方法、副作用について説明する

・痛みは我慢せず、適切な鎮痛薬の使用が大切であることを説明する

#2多発性骨髄腫による免疫機能低下、化学療法による骨髄抑制のため感染を起こしやすい

看護診断 感染リスク状態

危険因子:薬物、不適切な第一次防御機構、不適切なな第二次防御機構

看護目標

長期:感染の徴候がない

短期:感染予防行動をとることができる

OーP

・検査データ

・感染徴候:頻尿・残尿感、咳嗽、悪寒、発熱、肛門周囲の発赤・疼痛、口内炎など

TーP

・清潔の保持:含嗽の援助、入浴シャワー浴の援助

・便秘の時は緩下剤を投与する

EーP

・嗽、手洗い、人ごみの多い場所への外出を避ける必要性を説明する

 

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#3化学療法の副作用である悪心、嘔吐による苦痛がある

看護診断 悪心

関連因子:薬物

診断指標:食物に対する嫌悪、悪心の訴え

看護目標

長期:悪心嘔吐の症状が軽減する

短期:1)悪心・嘔吐の原因を理解できる

2)悪心・嘔吐の対処方法を理解できる

OーP

・悪心嘔吐の出現状況

・随伴症状(食欲不振、脱水、頻脈、下痢、便秘など)

TーP

・食事を工夫する

・好きな時に好きなものを食べられるよう援助する

・水分摂取を勧める

・環境を整える:嘔吐を誘発するようなにおいを除去する。腹部を圧迫しない体位を工夫する

・患者の好むリラクゼーションを取り入れる

EーP

・悪心は必ず改善することを説明する

・制吐薬の服用方法を説明する

・避けた方がよい食物(脂質性、刺激性、甘いもの)を説明する

#4化学療法によって生じた脱毛による自尊感情の低下がある

看護診断 自尊感情状況下低下

関連因子:ボディイメージの混乱、社会的役割の変化

診断指標:自己否定的な発言をする

看護目標

長期:脱毛に対処し、心理的に安定した生活を維持できる

短期:1)脱毛への対処方法を理解できる

2)脱毛に対する思いを表出できる

OーP

・脱毛の部位、程度、頭皮の観察

・脱毛による心理社会的影響

TーP

・脱毛に対する思いを傾聴する

・抜けた毛が散乱しないように粘着テープで除去する

EーP

・化学療法の副作用で脱毛があること、抗がん剤投与(3週間)で始まること、治療終了後(3か月)は生えてくることを説明する

・脱毛による外見の変化への対処方法を説明する

・洗髪には中性シャンプーを用い、パーマや毛染めは避けることを説明する

 

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#5病的骨折や出血などを予防するための行動がとれない

看護診断 非効果的自己健康管理

関連因子:知識不足

診断指標:危険因子を減少させる行動をとることができない

看護目標

長期:転倒による外傷や骨折を起こすことなくADLが行える

短期:危険因子を理解できる

OーP

・ADLにおける危険因子とその程度

・疾患についての理解、病的骨折や出血の危険性に対する思い

・貧血の程度と出血の有無、疼痛の程度の観察

TーP

・完全な環境を保持する、床が濡れていないか、ベッドの高さはあっているか、作や手すりの状態、障害物の有無の点検をする

EーP

・起こりやすい事故と場面、その対策について説明する

 

#6疾患の進行や今後の見通しに対する不安がある

看護診断 不安

関連因子:健康状態の変化、健康状態に対する脅威、死に至る脅威

診断指標:苦悩する、不眠、落ち着きがない

看護目標

長期:不安が軽減し心理的に安定した生活を維持できる

短期:1)不安を表出することができる

2)夜間眠ることができる

OーP

・疾患や治療について語る時の表情や口調

・睡眠状態、食欲の程度、落ち着きのなさ

・疾患と治療についての受け止め

・疾患と治療に対する知識や理解の程度

TーP

・落ち着いて話せる環境を作り不安を傾聴する

・患者に適した方法で気分転換を図る

・疾患や治療の疑問に対しては、医師による説明の場を設ける

EーP

・つらい思いをいつでも表出して良いことを説明する

 

 

参考資料:疾患別看護過程

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