パーキンソン病の看護診断・無効なコーピング:個人と家族
看護診断:病気に関連した無効なコーピング:個人と家族
看護目標
生活を自分で調節するのを最大限に高め、患者の障害された家族が対処するのを援助する
徴候と症状
疲労、抑うつ、過敏症や怒り、社会からの隔離と隠遁、不安、おそれ、結婚問題や他の家族問題
看護介入
① 現実的目標を確立するのを援助する
② お互いの期待を明らかにするよう、患者と介護者を励ます
③ 患者の機能の変化を注意深くモニターし、最大限の自立を維持するために早めに看護介入する
④ 患者に興味があれば読書や音楽などの知性を刺激する活動を提供する。普通の大人に話しかけるように話しかける、忍耐を見せる、自分を表現できるようにする、家族と介護者に患者の本当の知的能力を気付かせるなどにより、患者の知性を尊重する
⑤ 毎晩、患者と翌日の活動計画について話し合う
⑥ 患者が不動性と無関心になる傾向に打ち勝つため、社会との接触、家族への反応、仕事への反応を維持するよう励ます
⑦ 必要に応じて患者と家族をソーシャルワーカーや心理療法士に紹介する
⑧ 患者と家族をパーキンソン病協会の地方支部やパーキンソン病の特別地方病院のような適切な支援団体に紹介する
⑨ もし利用でき余裕があれば患者に成人向けデイケアの使用を勧める
理論的根拠
① 現実的目標の達成は患者の自尊心を高める
② 何を期待するか知ることは、フラストレーションを減らす
③ 時宜を得た看護介入は、パーキンソン病の障害を最小限にできる
④ パーキンソン病が知性に影響するのはまれである。患者の知能を認識することは自尊心を高める。そして個人の事柄や興味を調整し維持することで自信をつけさせる
⑤ 話し合いは患者に最大の調整感を与え、一般に夕方に頂点に達する不安を減らす
⑥ これらの手段は患者の自立を保護するのに役立ち、患者が慢性的、進行的。能力喪失疾患であるパーキンソン病に対処するのに役立つ
⑦ ソーシャルワーカーや心理療法士は患者の精神状況を評価し、カウンセリングなどの介入の必要性を決め患者介護者家族との間でのコミュニケーションするよう励ます
⑧ これらの団体や協会は病気の最新情報を患者と家族に提供し、どんな特別の質問にも応え、支援的社会的環境を世話してくれる
⑨ 患者は一般に同じ問題を持つ人を知ることで、より良い対処ができる。家族は毎日の介護から離れられ、より良い対処ができる
患者目標
家族とともに社会性の増加、支援団体への参加、相互的に達成目標の確立などの、効果的対処法を展開することができる
参考資料: