尿失禁の看護診断・機能性尿失禁

尿失禁の看護診断・機能性尿失禁

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看護診断:身体的または知覚的能力の低下に関連した機能性尿失禁

看護目標

看護介入と補助具によって排尿を調整する

徴候と症状

記憶欠損、怒りとフラストレーション、最近の病気や入院、可動性の障害、トイレにいきづらいとか注意を払わない介護者

看護介入

① 患者の家庭や身体的能力と精神的能力を評価する

② 毎日1500~2000mlのカフェイン抜きの水分を摂取することを患者に指導する

③ 患者の便通を再検討する。規則正しい便通や排便時に力まないなどの良好な腸の機能を促進する

④ 介護者と看護スタッフが補助を求める患者のコールに即座に対応できるよう指導する

⑤ もし患者が規則正しい排尿をしていなかったならば、習慣的に排尿することを指導する。患者に膀胱治療記録と通常の排尿間隔に基づくきっちりした予定(2時間ごとの排尿のような)を守らせる

⑥ 患者のベッドの近くにポータブル便器を置き部屋の中に夜間用のライトを置いておく。可能な時はベッド柵を下げておく

⑦ 男性用尿器、女性用尿器、骨折用の差し込み便器のような補助具の使用を勧める

⑧ 患者にマジックテープで固定する衣類のような、すぐ脱げる衣類を着用するよう勧める。そして定期的に動くよう指導する

⑨ 男性の患者において夜間や外出時、コンドームカテーテルのような外部に尿がたまる用具の使用を勧める

⑩ 患者に陰茎鉗子のような機械的用具の使用を避けるよう勧める

⑪ 患者に最後の手段としてのみ、保護パッドを用いるよう励ます

⑫ もし必要ならば緊急時の対応策を作っておく

 

 

理論的根拠

① この評価は身体的障害や精神的障害が患者の尿失禁の原因となるかどうかを決めるために必要である。たとえば患者は関節炎のような重度の身体的問題があってトイレに歩行することを妨げられている、トイレへの通路に物が置かれ入り口がふさがっているなどを、看護師が発見する可能性がある

② 充分な水分の摂取は尿失禁を引き起こす尿の濃縮や膀胱刺激の原因となる脱水を防ぐ

③ 便秘と宿便は慢性の尿失禁の原因となる

④ 対応しない、または対応に遅れることは尿失禁の症状発現のとなり、患者が一人でトイレへ歩いて行こうとしそれが転倒や重症の身体損傷を起こす原因になりうる

⑤ 2時間ごとに排尿するといった習慣的な排尿パターンを確立することによって、患者は排尿を規則正しく保つことを習慣化できる。

⑥ ベッドの近くにポータブル便器を置き、部屋を十分な明るさに保つことは、排せつを容易にする。ベッド柵を下げておけば患者がトイレに自由に行くことができる

⑦ そのような用具は排泄を容易にしそれにより尿失禁を軽減したり取り除ける

⑧ 衣類による動作制限と不動性は、患者が尿意の切迫を感じた時に素早く対応することを妨げる

⑨ 短期の治療に用いられる外部に尿をためる用具は、尿失禁をコントロールすることに効果的である。しかし長期治療は刺激や陰茎狭窄から尿路感染症を起こしてくるので陰茎の湿軟、虚血、痛み、不快感について患者を毎日評価すべきである

⑩ これらの用具は尿道や陰茎の外傷を起こす。そして皮膚の壊死や尿閉を生じる。それらは用いることが難しく患者を困惑させ自尊心を低下させる

⑪ 保護パットは依存性と尿失禁を強める

⑫ 緊急時の対応策、つまり積極的援助を組み入れた習慣的訓練の方法は、入院している患者や介護者の助けを必要とする患者の排尿を促進するのに役立つ

患者目標

・ 2週間以内に機能的な障害に関連した尿失禁の症状発現がほとんどなくなる

・ 介護者とともに尿失禁を減少させるため必要に応じて補助具の使用を学ぶことができる

 

 

参考資料:看護診断に基づく高齢者看護ケアプラン

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