夫の闘病・血尿の原因は
血尿の原因は
2週間ほど前から血尿を訴えていた夫は、外来受診日に担当医に相談をした。「それは泌尿器科へ行かないと・・・」と即刻返答されてしまった。
やはり症状に合わせた診療科を受診しなければならないようだ。インフルエンザの予防注射についても尋ねてみたが、近くのクリニックへ行くように勧められた。
その後も血尿が続いた夫はついに近くのクリニックを受診した。検尿の結果赤血球が出ていて白血球が出ていなかったらしい。
クリニックの医師は、夫の年齢を考慮して「腫瘍の可能性もあるので一度調べておいた方が安心」という。
そんな理由で大学病院受診を勧められ紹介状も書いてくれた。
一日置いて早速大学病院を受診する。朝7時半ころでかけ病院へは8時前に着いたのだがすでにすごく大勢の患者さんが来ていた。
受付には、まだ手続き開始が始まっていないのに行列ができていた。結局すべて終了したのは午後1時近くだった。
検尿のコップを2つ渡され、最初の尿とその後の尿を分けて採尿しなければならなかった。その尿がなかなか出ない。いつもは頻尿だと言っていた夫なのに、そんな時にかげって出ないのだ。
水を飲んで、茶のペットボトルを飲んでコーヒーを飲んでまた水を飲んでやっと10時ころになって採尿が出来た。
12時近くなってやっと順番が来た。尿は異常がなくきれいな尿だったという。超音波で膀胱と腎臓を見てくれたがどちらも異常がなかった。
一日の水分摂取量が少ないせいで、尿の色が番茶もしくはピンク色ではなかったのかという医師の言葉だった。
夫は大げさなのかもしれない。
膀胱がんだったらどうしようかと真剣に考えていたので、安心して力が抜けた感じがした。とにかくホッとした。
それにしてもいつもの生活とは違いすぎて、その日は夫の疲労もひどかったようだ。イライラ感と倦怠感がピークだったと思う。
その夜、夫は不眠で朝まで眠れなかったのだ。私が目覚めた時は夫の精神状態は最悪の時だった。ジャンバーを着て外に出かけようとしていた。
入院前の夫の状態に似ているような気がした。今までの夫の状態が良かったので、私は穏やかな日々に安心してしまっていたのだ。
夫は一日3回内服している在宅療養中であったのだ。忘れるところだった。迂闊だったと改めて夫のことを思った。