感染管理の手順について

感染管理の手順について

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感染管理の手順

実際は私は、病棟で摘便をする際に、デイスポーザブル手袋を信頼しすぎてひどい目に合った経験がある。

1枚の手袋を着用し患者さんの摘便を施行したのだが、その途中でなんか感触がおかしいと手指をみてみたら、デイポーザブル手袋が破損していたのだ。

それ以後は反省して、摘便をする時には必ずデイポーザブル手袋2枚を重ねて使用することにしている。

手袋を外した後にも手洗いが必要なのは何故?→手袋を外す時の汚染とピンホールについて理解する

手袋を外す時の避けられない汚染と手袋の特性(一定の頻度でピンホールなどが発生している)を理解した上で、手洗いをすることが重要である。

 

手袋を外した後にも手指衛生が必要な理由は大きく2つある。

①手袋を外す時に手袋表面の汚染が付着すること

②手袋にはもともとピンホールがある頻度で発生しているため、主旨が汚染している可能性があることである。

 

手袋使用後の汚染

  • 手袋を使用した後の医療者の手指がVREに汚染されるリスクについての調査によると、患者の体液や下痢のある患者への接触がないと回答したもののうち、半数以上が手袋を外した後の手にVREが付着していた。
  • このことは当然手袋にVREが付着しており、手袋を外した後には手袋上の汚染が手へ伝播することを明確に示している。
  • デイスポーザブル手袋は医療従事者の曝露予防と交差感染の予防に不可欠である。
  • しかしながら使用後も着用したままではほかの業務を行ったり環境に触れたり、外した後の手指衛生が不十分であると容易に微生物の伝播の要因となり得るのである。

手袋のピンホールについて

手袋の品質管理(ピンホール、破損など)に関してはAQL(合格品質水準)に基づいて行われている。

例えば検査用手袋1万枚に対して、抜き取り検査では32枚のうち不良品は2枚までという品質保証である。

これは決して高い水準ではなく100枚の手袋が入った箱においては、不良品が0枚の確立は8%程度である。このような手袋の持つ特性を十分に理解し手袋着用後の手指衛生の必要性を認識すべきである。

 

小児面会者への感染対策

小児面会者の感染対策上の対応は?→保護者に咳エチケットや手指衛生を指導する

小児を連れて面会に訪れる保護者に対する説明や啓発、咳エチケット、手指衛生の指導が大切である。また、施設としての対応方針を明確にしておくことも必要である。

ウイルス疾患の院内もち込への対応

  • 小児は成人とは異なりウイルス感染症をはじめとしたさまざまな病因微生物に対する免疫機能が不十分な状態にある。
  • 面会に訪れた小児で特に感染対策上問題となるのはウイルス感染症である。
  • 院内での接触により罹患することに対する予防、さらには潜伏期で感染期間を有するウイルス疾患(マシン、水頭、風疹、ムンブスなど)感染した可能性がある時や有症状時の院内持ち込みへの対応が必要である。

持ち込みや感染伝播の要因

  • 入院病棟では子供同士の意図的な接触の機会が多い。
  • 外来などでは待合スペースや玩具などの共有、年齢的に一定時間我慢させることや行動を制限させることの困難さがある。
  • 面会時に保護者と同伴でなくては一人にしておけないなどということも、持ち込みや感染伝播の要因として考えられる。
  • 小児患者への面会については、有用性や必要性を十分に考慮し、面会可能な条件も考慮しておく必要がある。

 

小児面会者に関する保護者への啓発、指導事項の例

以下のような指導を実施する

  • 感染症罹患また貼り感謝との接触後(潜伏期)の面会を控える
  • 有症状時または面会要否の判断がつかない時は病院職員に相談する
  • 咳エチケットを徹底する
  • 手指衛生(患児、保護者、面会者)をきちんと行う
  • 流行期にはインフルエンザワクチンを接種する
  • 患児が多く集まるプレイルームへの入室を制限する
  • 決められた面会場所がある場合にはその指示に従う。

病院としての対応

  • 病院の対応としては、年齢又はワクチン未接種時の面会制限など、病院としての方針を明確にし案内できるシステムをつくると良い。
  • また職員のウイルス抗体価の把握及びワクチン接種を行い職員から面会者、面会者から職員への感染予防を図る。

 

効果的な手洗い方法とは?

石鹸と流水による手洗いは普遍的に必要であることには変わりはないが、臨床現場では擦式アルコール洗浄剤を基本としている

手指衛生の基本と推奨

  • 現在でも手指衛生の基本は物理的に汚れを洗い流す石鹸と流水による手洗いである。
  • ただし、臨床現場で感染防止の目的から手指の清潔を考えた場合、擦式アルコール製剤による手指衝動が推奨される。
  • 効果的な手洗いは実施後の細菌学的評価のみならず、手指衛生を行う上での設備へのアクセスや手指の皮ふに対する影響といういくつかの視点から評価して、優れているという点から推奨されるものである。

擦式アルコール製剤のメリット

  • 擦式アルコール製剤を使用した場合と、手洗い洗浄剤、石鹸と流水を比較した場合、擦式アルコール製剤使用例は手指の細菌除菌率において高い効果を示した。
  • また石鹸と流水による手洗いの場合と比較してアクセス感が良いので、時間短縮につながることや遵守率の向上に寄与することが分かった。
  • 手指の皮ふに対する影響についてはアルコールによる揮発時の種子の脱脂効果と乾燥感という印象は体感的なものであることが示された。
  • 石鹸と流水による頻繁な手洗いにより、角質層の脱落と表皮の保湿機能の破綻を招き、手荒れの要因となることが分かっている。
  • 一方で擦式アルコール製剤では含まれる保湿剤やエモリエント剤により、皮膚状態はある程度は保たれることが分かった。

効果的な手洗いのポイント

・目に見える汚れがなければ擦式アルコール製剤による手指消毒を行う

・目に見える汚れがある場合や手指消毒剤による数回の手指消毒の合間には石鹸と流水による手洗いを行う。

・手荒れ予防を目的としたハンドケアを行う。

 

参考資料:看護技術ケアの疑問解決Q&A

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