乾癬患者の看護計画
#1発疹や皮膚の落屑、疼痛、関節痛、紅斑、筋固縮がみられる
看護診断 皮膚統合性障害
関連因子:紅斑、落屑、丘疹
診断指標:皮膚表面の破たん、皮膚層列の破たん
看護目標
長期:乾癬の続発と憎悪を防ぐ
短期:症状の軽快を促し、皮膚の落屑を予防する
OP
・好発部位の観察
・接触時の疼痛増強
・関節痛の有無
・丘疹の程度と広がり
TP
・軟膏処置
・身体の清潔ケア
EP
・外用療法、内服療法の指導
・病変部位を安静に保つよう指導する
・身体の清潔に対する指導
#2皮膚の落屑、外観の変化により人とのかかわりを避ける
看護診断 ボディイメージ混乱
関連因子:疾患、心理社会的因子
診断指標:身体に対する否定的な感情、社会的なかかわりの変化
看護目標
長期:外観の変化を肯定的に受容することができる
短期:人目を気にせず治療に専念できる
OP
・紅斑出現の部位
・皮膚の落屑
・日常生活に関する障害の有無
・疾患や外観の変化について感じていることを患者・家族から聞き出す
TP
・定期的な皮膚の観察を行う
・痛みなどの症状には適切な処置を行う
・症状の憎悪の要因を排除する
・患者家族の話を傾聴する
EP
・外用療法、内服療法の指導
・適切な手洗いの指導
・疾患と治療方法を患者家族へ始動する
・ボディイメージを改善するための方法
#3疾患や治療に対する知識不足がある
看護診断 非効果的自己健康管理
関連因子:知識不足
診断指標:指示された治療方法を実施するのが難しいと言葉に出す
看護目標
長期:慢性的な経過を受け入れ、再燃の予防ができる
短期:副作用出現時に医療者へ相談でき早期に対処することができる
OP
・疾患、治療に関する理解
・外用療法
・薬物の副作用症状
・光線療法後の皮膚の観察
TP
・外用療法(軟膏処置)
・内服薬の管理方法
・光線療法
EP
・外用療法の方法の指導
・内服薬の指導
・副作用出現時の対処方法
・光線療法を行う場合の生活指導
#4長期にわたる治療により、社会的な役割を果たすことができず不安が増大する
看護診断 不安
関連因子:健康状態の変化
診断指標:イライラ、恐ろしい、緊張した表情
看護目標
長期:長期的経過を受け入れることができ治療が継続できる
短期:疾患や治療に対する不安を表出することができる
OP
・患者の表情や訴え
・睡眠状況
・疾患に対する理解
・治療法に対する理解
・副作用に対する知識と対処方法の理解
TP
・訴えを傾聴し共感的態度で接する
・説明を十分に行う
・静かで安らげる環境の調整
EP
・患者家族への疾患、治療に対する説明
・気分転換の方法を指導する
参考資料:疾患別看護過程