重症筋無力症患者の看護計画

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重症筋無力症患者の看護計画

#1症状(易疲労、脱力、眼症状)の日内変動により日常生活に支障がある

看護診断 セルフケア不足シンドローム

関連因子:神経筋系の障害

診断指標:食事、入浴、更衣、排泄行為が自立して行えない

看護目標

長期:患者が疲労度に合わせた活動ができ、日内変動に対する生活習慣が確立できる

短期:日常生活が送れる

OP

・筋力、上司の垂直挙上時間、握力、歩行状態、起立、階段昇降

・泣き笑い症状、眼瞼下垂

・1日の症状の変化

・疲労感、倦怠感とその回復力

・増悪因子との関係(上気道感染、過労、精神的ストレス)

・服薬状況、薬効時間

・言動

TP

・正確な服薬

・疲労の少ない生活の援助

・面会人の制限、自立した生活を続けるうえで欠かせない活動をできるだけ少ないエネルギーで行えるように工夫する

EP

・疲労により筋力の変動があること、休息により回復することを説明する

・薬物管理の必要性を説明する

#2嚥下障害、食動作の疲労により必要量が摂取できない

看護診断 栄養摂取消費バランス異常:必要量以下

関連因子:咬筋力低下、嚥下障害、舌萎縮

診断指標:嚥下や咀嚼に必要な筋力な低下

看護目標

長期:必要な栄養を摂取でき、栄養状態が改善する

短期:必要量を摂取できる

OP

・球麻痺症状の有無、嚥下状態、水分出納

・体重、検査データ

・症状の日内変動

・薬効の状態

・摂食時の疲労度

TP

・高たんぱくでボリュームのある食事をとるよう勧める

・状態に応じて嚥下・咀嚼しやすい食物をえらぶ

・水分補給

・誤嚥は上気道感染や肺炎の原因となることを説明し、指示により経管栄養を行う

EP

・TPの内容を家族に説明し協力を得る

 

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#3構音障害のためコミュニケーションがとりにくい

看護診断 言語的コミュニケーション障害

関連因子:中枢神経系の損傷

診断指標:話すのが困難、話がもつれる

看護目標

長期:構音障害が最小限に抑えられてコミュニケーションがとれる

短期:意思が伝わる

OP

・発声や構音障害の程度

・呼吸状態

・薬効や症状の日内変動

・コミュニケーション障害の潜在的状態

TP

・会話の場合を多く持つ

・ゆっくり話せる環境つくり

・言語訓練

・非言語的コミュニケーションの方法を持つ

EP

・焦らず、ゆっくりと意思を伝えるよう説明する

・家族に、患者と看護師がコミュニケーションをとっている場面を見てもらい、要領を掴むようにしてもらう

・家族に、焦らずに接することの必要性を説明する

・外出先、旅先などでの緊急時に備え、患者手帳を携帯する

 

#4眼瞼下垂、複視、脱力により転倒、外傷の危険がある

看護診断 身体損傷リスク状態

危険因子:身体因子(眼筋障害に起因する眼瞼下垂、複視、脱力)

看護目標

長期:外傷から身を守ることができる

短期:視界不良が最小限にとどめられる

OP

・眼筋障害の程度

・眼球運動制限

・複視、流涙、羞明感

TP

・直射日光や室内灯の直視を避けるためサングラスや眼帯を使用する

・傾聴し不安の軽減に努める

・テープなどを使用し機械的に眼瞼を挙上する

・環境を整備し周辺に危険物をおかない

EP

・眼瞼障害にあった日常生活の工夫、危険防止の方法を説明する

 

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#5患者家族が症状の変化、予後に対する不安を抱えている

看護診断 不安

関連因子:健康状態の変化、健康状態に対する脅威

診断指標:落ち着きがない、不眠、苦悩する、意識集中が困難、思いを巡らす

看護目標

長期:1)患者家族の不安が軽減される

2)疾患と共存する形でコーピングが図られる

短期:不安を表出できる

OP

・表情、言動、行動

・睡眠状態や食欲

・患者の求める情報の質および量

・家族の面会状況、電話などの連絡状況

・家族に対する訴え

TP

・傾聴し、不安の内容を理解し軽減を図る

・散歩や趣味などを促し、気分転換をはかる

・必要時、医師から十分な説明が受けられるようにする

・面会時、患者の身の回りの援助を家族ができるようにかかわる

・ストレスが増悪因子になることを説明しストレスを軽減する

・地域の関連機関と連絡を取り、在宅療養に社会資源が活用できるように支援を依頼する

・患者の会などを紹介し悩みを話し合ったり、介護の工夫を学ぶことができる場を見つけ出せる援助をする

EP

・疑問や心配事がある時は必ず表出するように説明する

・疾患症状について医師や看護師から説明する

・家族の援助が闘病意欲を高め、患者の精神的安静を促すことを説明する

 

#6服薬の不適切な自己調整により効果が減少、副作用が増大する危険がある

看護診断 非効果的自己健康管理

関連因子:知識不足

診断指標:治療計画を毎日の生活に組み込むことができない

看護目標

長期:自己管理により、症状にお変動に応じた生活ができる

短期:薬の作用、副作用を理解し、症状との関連がわかる

OP

・自己管理能力

・理解力

・学習能力に影響を与える因子の把握

・副作用の有無

TP

・服薬の管理

EP

・症状の記録を勧める(日内・日差変動、月内変動、全身状態、生活状況、不安の有無)

・併用禁忌の薬についての情報提供

 

参考資料:疾患別看護過程

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