褥瘡の看護診断・皮膚統合性の障害
看護診断:褥瘡と褥瘡除去に関連した皮膚統合性障害
看護目標
合併症を起こさずに皮膚統合性を回復させる
徴候と症状
部分的または皮膚全層の壊死、壊死、多量の排液
看護介入
① 褥瘡形成に寄与する要因、例えば長期に圧力をかけたり失禁などの原因を、緩和したり取り除く
② 体位変換スケジュールを作ったり、圧力緩和補助具(例えばエアーマット、ウオーターベッド)を使うことによって、罹患した部位にかかる圧力を緩和する
③ 失禁のたびに患者の皮膚を清潔にし、モイスチャー保護難航を塗る
④ ベッドの東武の傾きを0度かそれ以下に保つか、または禁忌がなければベッドを平らにしておく。ベッドの頭部が上がっているときには膝固定具や足板を当てる。患者を動かすのを容易にするためにターニングシート、牽引ブランコ、リフトなどの補助用具を用いる
⑤ 患者の栄養不足を評価するために、栄養士と相談する
⑥ 褥瘡除去が可能な褥瘡かどうか評価する
理論的根拠
① 長期に圧力をかけたり、失禁などの褥瘡形成に寄与する要因は傷の治癒を遅らせる
② 外圧を緩和することは、血流を回復させるのに役立つ
③ 過度の湿気や糞尿との接触は、皮膚損傷の一因となりうる
④ これらの方法は滑るのを防ぎ、かかとにかかる圧力を減らし、表面に密着したり摩擦がかかるのを緩和する。ベッドを滑ることによっておこる摩擦は褥瘡を増悪させる
⑤ 創傷治癒には、組織の水和と陽性窒素バランスが関与している
⑥ 褥瘡除去とは治癒を促進させるために壊死組織を取り除くことを言う。褥瘡除去法にはメカニカル・ウエット・ドライ包帯法、密封包帯法、半密封包帯法、酸素除去薬、軟膏、外科的褥瘡除去法などがある
患者目標
傷の感染、壊死、多量の排液からの解放
参考資料:看護診断に基づく高齢者看護ケアプラン