急性腎不全患者の看護計画

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急性腎不全患者の看護計画

#1体液が過剰に貯留されることで身体状態が悪化する危険性がある

看護診断 体液量過剰

関連因子:腎機能障害

診断指標:乏尿、尿比重の変化、水分摂取量の排出よりも多い、短期間での体重増加、血圧の変化、浮腫、中心静脈圧の上昇、呼吸困難、起坐呼吸

看護目標

長期:1)水分出納が是正され体液過剰による苦痛が最小限にされる

2)必要に応じて血液浄化療法によって効果的に除水される

OP

・体液過剰の徴候を監視する

・毎日定時に体重測定する

・水分出納を記録する

・尿比重を測定し、尿の性状を記録する

・浮腫の程度

TP

・患者に水分管理が必要な状態であることを説明し理解を得る

・気分不快や体調の変化などは随時、医療者に表現するように依頼する。訴えには積極的に対応する

・輸液、経静脈投与の薬物の管理を正確に行う

EP

・患者に体液過剰による身体症状について説明する

・患者家族に治療について説明し回復に向けて整えられるように伝える

 

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#2腎機能が障害され組織循環の減少がみられる

看護診断 非効果的腎臓組織循環リスク状態

危険因子:腎疾患、循環血液量減少症

看護目標

長期:全身への適切な血液循環が保持される

OP

・バイタルサイン、血行動態をモニタリングする

・心電図上での異常波形をモニタリングする

・皮膚色、粘膜の概観、弾力性などをモニタリングする

・しびれ、知覚異常、筋けいれんなど反射亢進の有無の訴えを観察する

TP

・指示に従って酸素投与を行い90%以上の酸素濃度を維持する

・指示に従って薬物投与を行いそれぞれの薬物の効果を観察記録する

・必要時には指示に従って血液浄化療法の準備、処置を行う

EP

・患者家族に身体状況を説明する

・どのように血液浄化療法がおこなわれるか説明する

#3随伴症状によってADLが低下する

看護診断 活動耐性低下

関連因子:腎疾患

診断指標:労作時の不快感、呼吸困難、倦怠感の訴え、衰弱の訴え

看護目標

長期:安静保持によりADLの低下が最小限で抑えられる

OP

・症状の出現状況、程度の観察

・バイタルサイン

TP

・必要に応じて床上リハビリテーションを行う

・安静を保持しながらできる範囲で動けるように介助する

EP

・患者に安静の必要性とADL低下を防ぐことの必要性について説明し予防方法を指導する

・医師に指示された生活指導区分の範囲内で活動するように心掛ける

#4栄養が十分に摂取できず免疫力が低下する危険性がある

看護診断 感染リスク状態

危険因子:不適切な第一次防御機構、不適切な第二次防御機構

看護目標

長期:感染の徴候、または症状が見られない

OP

・バイタルサインをモニタリングする

・症状の出現(発熱、悪寒、咳嗽)状況、程度

・血液・尿検査結果

TP

・可能な限り侵襲のある輸液ライン、カテーテル挿入を避ける

・適切な栄養を維持する

・指示に従って血液尿喀痰培養の手配をする

・指示に従って抗菌薬を投与する

EP

・感染症、特に上気道感染者との接触を避けるように指導する

・皮膚の統合性を維持するよう患者に指導する

 

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#5必要な栄養が摂取できない

看護診断 栄養摂取消費バランス異常:必要量以下

関連因子:食物の摂取や消化、栄養素が吸収できない

診断指標:1日推奨食物摂取量より少ない不十分な食物摂取の訴え、理想体重より20%以上少ない体重、味覚の変調の訴え、摂取に対する嫌悪

看護目標

長期:栄養必要量を達成・維持し体重が安定している

OP

・摂取量、摂取状況を観察する

・体重の変動を記録する

・血液検査データを記録する

・症状の出現状況、程度の観察

TP

・口腔ケアを行う

・毎日体重測定を行う

・指示に従いビタミンミネラル剤を投与する

EP

・患者家族の腎臓職について説明する

・栄養士に相談する

 

#6知識不足により自己管理が困難である

看護診断 ノンコンプライアンス

関連因子:計画された治療行動に関連する知識、技能

診断指標:合併症出現の徴候

看護目標

長期:適切な知識が得られ自己管理できる

OP

・患者の疾患に対する認識の確認

・指示された療法内容の実行を妨げている要因

TP

・患者が疾患、現在の身体状態をどのように認識しているかを確認し、誤った情報や認識を是正する

・栄養士を交えて食事メニューを工夫する

・治療の意図を理解できるように医師に説明を依頼する

EP

・身体状態や腎臓について不足している知識を補足する。腎臓の説明は一度聞いただけではわかりずらいので、繰り返し丁寧に説明する

 

#7疾患治療に対する不安がある

看護診断 不安

関連因子:ニーズが満たされない、ストレス、役割状態、健康状態、環境経済状態の変化

診断指標:人生のできごとの変化による心配を表明する、イライラ、混乱、他者を非難する傾向

看護目標

長期:患者家族の不安が軽減され心身共に安心して治療を受けることができる

OP

・患者家族の心理、社会的側面の把握

TP

・適切な情報を提供し開f苦に向けて治療状態にあることを伝える

・社会資源の活用について情報提供を行う

EP

・身体状態、治療について患者家族に分かりやすく説明する

参考資料:疾患別看護過程

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