イレウス患者の看護計画
#1嘔吐による体液喪失に関連し、脱水状態が予測される
看護診断 体液量不足
関連因子:頻回な嘔吐、実在する体液喪失
診断指標:突然の体重減少、尿量の減少、尿濃度の上昇
看護目標
輸液により必要水分量が補給され電解質バランスが正常となる
OーP
・腹部症状、程度の観察
・脱水症状、程度の観察
TーP
・輸液管理
・水分出納の計算を行い、異常時は医師に報告する
EーP
・家族に輸液の必要性を説明する
・幼児であれば処置や輸液の実施前にプレパレーションを行い必要性を説明する
#2腹痛、嘔吐のために身体的苦痛がある
看護診断 安楽障害
関連因子:腸の閉塞、急激な環境の変化
診断指標:安楽でないという訴え、泣く、疾患に関連する症状、うめき声
看護目標
症状が軽減し、落ち着いて過ごすことができる
OーP
・症状の観察
TーP
・ベッド上で安静に過ごせるように環境を整える
・患者が安楽に過ごせるように体位を工夫する
・嘔吐時は速やかに吐物を片付け、嘔吐の誘発を避ける
EーP
・年齢に応じて言葉かけをし、リラックスさせる
#3突然の発症から緊急入院・治療となるため、家族の動揺が激しくその役割を果たせない
看護診断 家族機能破綻
関連因子:家族の役割変移、状況の移行、状況危機
診断指標:親密さの変化、パターンの変化、しきたりの変化、割り当てられた仕事の変化
看護目標
家族が入院、治療について納得し、患者の落ち着いて接することができ、治療に協力することができる
OーP
・家族の言動、表情、患者に対する接し方
・医師から家族に行われた病状や治療の説明内容、家族の理解の程度
TーP
・家族からの質問にはゆっくりとした口調で丁寧に答えていく
EーP
・疑問や不安に感じたことは質問するように伝える
・落ち着いた態度で患者に接するように説明する
参考資料:疾患別看護過程