ドレーン装着時の移動と移送の手順について

ドレーン装着時の移動と移送の手順

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移動と移送の援助の手順

ドレーンなどが装着されている場合の車椅子の移送の実際

① 車イスを準備する

・ 車いすを患者の斜め前方、ベッドとの角度が約30~45度になるように置く

・ ブレーキをかけ、動かないことを確認したらフットレストを上げておく

※フットレストを上げておくのは、車椅子移乗時に直接フットレストにかかり、重心が偏って車椅子が倒れる危険性があるからである

② 患者の状態を観察し、装着しているドレーンや機器を確認する

・ 患者の創部・ドレーン挿入部位の確認を行う

・ 輸液ラインや留置カテーテルの接続・固定を確認し移送中の外れなどが内容に整える

・ 酸素吸入器や、装着しているME機器(輸液ポンプやモニタ類)を移送中どうするのか(いったん外しても良いのか、装着したまま移送するのか)を確認する

③ 車イス移送について患者に説明し、協力をえる

④ 患者が車椅子に移乗し、安定した姿勢・座位をとるまで患者から目を離さない

⑤ フットレストを降ろして足を乗せ、安全を確認してからブレーキを外す

⑥ 車椅子を押して動かす

・ 常に患者の状態に注意しながら、静かに押して移送する

⑦ 患者に気分や乗り心地を聴き、快適な走行を心がける

⑧ 患者に装着させている輸液ライン、チューブ、留置カテーテルの接続・固定を確認し、移送中の安全を確保する

⑨ 移送中、衣服や患者の指、ラインやチューブが車輪に巻き込まれないように注意する

 

車椅子による移送の実際(移送時の車椅子操作)

{段差を上る}

  •  20㎝以上の段差があると、前輪がつかえて前に進めないテイッピングレバーをふみ、てこの原理で前輪を持ち上げ前輪を段差の上に乗せたら、ハンドルを持ち上げるようにして車椅子を前進させる。この方法なら15センチくらいの段差を上ることが出来る
  •  小さな段差でもテイッピングレバーを活用することにより振動を和らげることが出来る
  •  ※深く腰掛けると重心が車椅子の後方にになり、てこの視点となるが浅く腰掛けると重心が前輪にかかり大変重くなる
  •  ※わずかな段差でもぶつかると大きな衝撃となって患者に伝わるので、段差に気づいたら手前で止める

{段差を降りる}

  •  後むきにし大車輪から降りる

{でこぼこ道}

  •  前輪が穴や溝にはまると、患者が前のめりになるので転倒の危険性があるので注意する。振動を与えないように前輪を浮かせて後輪のみで移動する

{下り坂}

  •  緩やかな坂の場合は、大きく蛇行しながらスピードが出すぎないようにハンドルを引っ張るようにする。急な坂の場合は、後むきに支えながら進行方向に十分注意しながら下る。
  •  ハンドルにブレーキがあれば、ブレーキをかけながらでも良い

{エレベーターに乗る時}

  •  降りる際に直進できるようにするため、前向きで乗り込んだら、扉と向き合うようにエレベーター内で車椅子の方向を変える
  •  混んでいる場合やエレベーターの中で車椅子の方向を変えるのが困難な場合は他の来客との接触を防止する為に後むきで乗り込む
  •  後むきで乗り込むと、立っている人と同じ向きになるので違和感がない




 

車椅子による移送の実際(患者自身が車椅子を動かす場合の注意点)

  •  移乗時にブレーキをかける
  •  車椅子へ移る時、車椅子から立ち上がる時、車椅子から移る時、必ずブレーキがかかっていることを確認する
  •  体重を前方にかけない
  •  ※一般的な車椅子は、中心に重心が来るように作られているので、身体を前に傾けると車椅子が前方に倒れてしまう危険性がある
  •  前輪が後ろを向いた状態で前かがみにならない
  • ※前輪が後ろを向いた状態で前かがみになると、車椅子は容易に前に転倒する
  • 車いすに座ったまま床に落ちているものを拾うときなどは、バックして前輪を前向きの状態にしてから拾う

{転倒の危険性がある動作}

  •  フットレストに足をかけたまま立ち上がる
  •  シートに浅く腰掛ける
  •  前かがみになる

 

 

参考資料:看護技術プラクティス

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