変形性膝関節症の痛み解消!
変形性膝関節症ってどんな病気?
変形性膝関節症になると、ひざの痛み、違和感、腫れなどの症状が現れ、歩くのが困難になることがあります
その多くは加齢や肥満が原因で起こります
変形性膝関節症とは 膝関節の軟骨がすり減ることで痛みや違和感が起こる
変形性膝関節症は、膝関節を覆っている軟骨がすり減ることで起こる病気です
膝関節は太ももの骨である大腿骨とすねの骨である膝蓋骨からなり、骨と骨が接する面は軟骨でおおわれています
軟骨と軟骨の間には弾力性のある半月板があります。軟骨と半月板は膝にかかる衝撃を吸収するクッションの役目を果たしています
軟骨がすり減ったり半月板が痛むと、軟骨と軟骨がこすれて炎症が起こります。炎症があると関節の周りの神経が刺激されて痛みを感じるようになります
軟骨がすり減ってほとんどなくなると骨と骨が当たるようになり痛みが生じます
変形性膝関節症の診断 痛み・違和感・腫れの状態を調べる
変形性膝関節症になると次のような症状がおこります
症状
膝の痛みやひざを動かしにくいなどの違和感が現れます。膝関節に炎症が起きていると関節液がたまり膝が腫れることがあります
ひざの痛みや違和感が起こりやすいのは立ったり坂道を上るなどして間接に負荷がかかったり、関節を動かしたときです
変形性膝関節症の初期は安静にすることで痛みが治まってきますが、進行するにつれて安静にしていても治まりにくくなります
検査
整形外科では問診や触診などにより、痛みや違和感、生活に不自由がないかを調べます。腫れがある場合には、関節液の検査もします
関節の状態の確認に欠かせないのがエックス線検査です。軟骨や半月板、骨棘の有無がわかります
より詳しく知るためにはCT(コンピューター断層撮影)やMRI(磁気共鳴画像)検査が行われることがあります
変形性膝関節症の原因 軟骨をすり減らすのは加齢や肥満
変形性膝関節症は高齢になるほど増えてくる病気です。関節の動きは筋肉によって支えられていますが、年を取って筋力が低下すると関節にかかる負担が大きくなります
肥満が膝関節にさまざまに影響する
加齢とともに原因に挙げられるのが肥満です。体重が増えればそれだけ膝関節にかかる負担も大きくなるからです
肥満による膝関節への影響は負荷だけではありません。脂肪細胞から分泌されるアデイポカインという物質が関節に炎症を起こすことがわかってきました
注意が必要な人
BMIから5上昇すると、変形性膝関節症になる危険性が35%上昇するといわれています
肥満がある以外にO脚の人も注意が必要です。膝の内側の関節軟骨が部分的にすり減りやすく骨と骨がぶつかるからです
また過去に膝の人体や半月板などに損傷をしたり膝関節やひざの周囲の骨を骨折し他ことがある人も変形性膝関節症になりやすいといえます
診断されたら 老化だからと諦めず、早期に適切な治療を受ける
変形性膝関節症によってすり減った軟骨を治療によって元に戻すことはできませんが、適切な治療をおこおなうことで病気の進行を最小限に抑えることができます
症状が軽くなれば発症前に近い状態で動けるようになります。早めに治療を受けるようにしてください
治療で一番重要なのは運動です。痛みが治まったらやりたいことを決めるなど、目標をもって治療に取り組むと、効果が出やすく早く良くなります
参考資料:きょうの健康