外科的ケアの看護診断・排尿パターンの変調

外科的ケアの看護診断・排尿パターンの変調

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看護診断:術後の不動性に関連した排尿パターンの変調

看護目標

無用な尿失禁を取り除き、膀胱機能保持に努め介護者への依存を可能な限り減ずる

徴候と症状

頻尿。尿失禁。頻回の転倒。留置カテーテル

看護介入

① 術前の排尿状態を振り返り、術後における変化について評価する

② 差し込み便器、採尿器、ナースコールを患者の手の届くところに置く

③ 患者が歩行できない場合は、ベッド柵を下げ夜間はベッドの近くにポータブル便器を用意する。夜間燈をつけるかまたはトイレの電機はつけたままにしておく。鎮静薬や抑制帯の使用は避ける

④ 可能な限り早期に留置カテーテルを抜去する

⑤ 退院日まで尿道カテーテルを留置しておくことは避ける

 

理論的根拠

① こうした評価は看護師が的確な排尿訓練プログラムを開始するのに役立つ

② 差し込み便器と採尿器をベッドのそばに置くことで、患者自身で排尿することができる。ナースコールを患者の手の届くところに置くことで、患者がトイレ歩行に必要な援助を頼みやすくなり転倒を防げる

③ このような設備調節を行うことにより患者自立の助けとなる。抑制や消灯は患者転倒の危険性を増す

④ 高齢者は尿道カテーテル留置後は膀胱の筋緊張低下と容量低下を生じるために、膀胱訓練を必要とする

⑤ 退院時に膀胱カテーテルを抜去したのでは、排尿障害の有無を確認する時間もなく、また暴行訓練する時間もない

患者目標

・ 術前の排尿パターンを取り戻すことができる

・ 尿道カテーテルを留置することなく退院できる

 

 

参考資料:看護診断に基づく高齢者看護ケアプラン

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