膀胱留置カテーテルと尿路感染の予防について

膀胱留置カテーテルと尿路感染の予防について

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膀胱留置カテーテル

膀胱留置カテーテルは、水分出納の一時的な管理が必要な場合や、術後の合併症予防管理を目的に使用される。留置が長期にわたると尿路感染症、尿道損傷などのリスクも高まるため、患者の状態に合わせて必要性の有無を検討する。

 膀胱留置カテーテルを入れて尿が出ているのに、患者が尿意を訴えるのは何故ですか?→膀胱や尿道への刺激、過活動性膀胱により尿意を訴えることもあるため

カテーテル挿入により膀胱や尿道が刺激され尿意を訴えることがある。また尿路感染や腫瘍により過活動性膀胱になり尿意を訴える場合もある。患者の状態を把握し、ケアすることが必要である。

尿意を訴える原因

  •  膀胱内に尿がたまってくると膀胱内圧が上がる。
  •  その結果、神経が刺激され尿意を感じるようになる。
  •  尿意は波のように断続的に強くなったり弱くなったりして徐々に強くなる。
  •  しかしカテーテル留置による尿意はカテーテルによる刺激や過活動膀胱によって発生する。

ケアの実際

① 観察項目(尿の性状、臭い、混濁、流出量)

② 固定位置の変更(カテーテルの固定が不十分な場合、カテーテルと粘膜との間で摩擦が生じ、尿意に繋がる。固定位置を変更したり引っ張られたりしないよう、少し余裕をもって固定する)

③ 低刺激性カテーテルの選択(シリコン製のものは膀胱や尿道への刺激が少ない)

④ 尿路感染予防(不必要な長期のカテーテル留置は中止する)

コンドーム型集尿器や間欠式自己導尿の方法をとることや膀胱瘻など、患者の排尿状態やADLに合わせて検討する

 膀胱留置カテーテルを挿入すると、どうして感染が起きやすくなるの?→長期挿入により尿路い感染症のリスクが高くなる

長期にわたりカテーテルを挿入することによる合併症として尿路感染症や尿路結石、尿道損傷、尿道狭窄、委縮性膀胱が挙げられる。

もっとも頻度が高いのは尿路感染症である。不必要な留置は避けることがもちろんであるが、止むを得ず長期留置する場合はカテーテルの管理に十分注意する。

感染経路

尿路感染の原因菌はカテーテルの外側と内側、排液ルートを通る3つのルートで膀胱内に侵入する

① 外側を通るルート(膀胱カテーテルを挿入する時膀胱内に細菌が直接押し込まれる

② 内側を通るルート(接続部が閉鎖されていないためカテーテルに筋が侵入する)

③ 排液チューブを通るルート(排液口の細菌汚染により畜尿パック内からカテーテルに侵入する)

尿路感染の予防と対処方法

① 適切なカテーテルの選択と交換(長期にわたりカテーテルを挿入する場合は、完全閉鎖式カテーテルなど閉鎖できるものを使用する。

カテーテルから尿倦怠を採集する場合は採尿サンプリンボードを消毒してから採取する。交換は2~4週間ごとに行う。

カテーテルによる尿路感染は留置期間が1か月を超える場合、カテーテルの素材や管理法に関係なく、100%にみられることが報告されている。

② カテーテル挿入部のケア(排泄物や分泌物による汚染を予防する為に1日1回入浴やシャワー浴、石鹸を使用した陰部洗浄を行う。挿入部の消毒は効果が確認されていない)

③ 尿の逆流防止(畜尿パックは膀胱の位置より低くする。カテーテルの屈曲がないようにし、尿排泄口は床に触れないように調節する。移動や移送時には畜尿パックをまず空にしてバッグを身体より下に置き、逆流しないように注意する)

④ 日常生活指導(尿量を確保できるよう1日1500~2000mlの飲水を促す。細菌繁殖や尿のアルカリ化を予防する為にクランベリージュースやビタミンC摂取が勧められている。

 

 

参考資料:看護技術ケアの疑問解決Q&A

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